Author クミタスさん
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読み物
2024.08.07
食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)における重篤なケースについては、こちらでも掲載しておりますが、
食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の症状程度
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4695
アミノ酸、糖質、脂肪、電解質、微量元素、ビタミンを成分とするエレンタールPなどの新生児・乳幼児用成分栄養剤が原因となり、食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)を生じることがありますが、食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の発症後、壊死性腸炎に至る場合もあります。エレンタール Pの食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)から壊死性腸炎を発症した報告例では含有の乳糖、大豆レシチンが原因と考えられていますが、重症の食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)においては、壊死性腸炎に至る原因となることもあり、小腸閉鎖症術後に新生児・乳児消化管アレルギーによる壊死性腸炎を発症したと考えられたケースや、また完全大血管転位症に合併した新生児壊死性腸炎後に新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症を発症したケースなども見られています。
重大な症状、合併症として壊死性腸炎以外にも輸血が必要になるような大量の下血、消化管閉鎖、消化管破裂、DIC(播種性血管内凝固症候群)なども挙げられています。食物蛋白誘発性胃腸炎(FPIES)においては、胃食道逆流症といった別の疾患も発症していて症状が長く続いているケースなども見られています。以下などもご参照ください。
新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸炎で症状が遷延したケースにおいて
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2436
食物蛋白誘発性胃腸炎(FPIES)のケースから
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1747
出典・参照:土肥周平,今出礼,西田敬弘,小山智史,郷間環,石森真吾,榎本真宏,起塚庸,内山敬達,山田佳之,谷内昇一郎,西野昌光 愛仁会高槻病院小児科,愛仁会千船病院小児科,徳島大学病院小児科,東海大学医学部医学科総合診療学系小児科学 エレンタール PRに対する食物蛋白誘発胃腸炎により壊死性腸炎を発症した一例
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