消毒剤による皮膚炎、消毒剤の分類については以下でも掲載していますが
消毒剤による反応
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4436
そのなかでも、ベンザルコニウム塩化物（塩化ベンザルコニウム）について掲載します。

原因物質：ベンザルコニウム塩化物（塩化ベンザルコニウム）
アルコール性・非アルコール性のウェットティッシュ、除菌・抗菌ウェットティッシュ、薬用ウェットティッシュ、フローリング用おそうじウェットシートなどにも含有されている製品があります。
20歳代女性。幼少時から軽症のアトピー性皮膚炎があり、2年前からまぶたに炎症を生じており、浸出液を拭き取る際に、日常的にベンザルコニウム塩化物含有ウェットティッシュを使用していて増悪。痒み、紅斑、脹れ、びらん、浸出液が著明となった（出典・参照：田崎典子 森嵜仁美 浅井幸 竹中基 原田康平 上松聖典 室田浩之 ウェットティッシュ清拭が原因と考えられた難治性眼瞼炎の一例）

ベンザルコニウム塩化物（塩化ベンザルコニウム）は、点眼薬に防腐剤/保存剤として含有されていて、使用下で接触皮膚炎、眼周囲アレルギー性接触皮膚炎や角膜障害を生じることがあります。
ベンザルコニウム塩化物（塩化ベンザルコニウム）は、ＮＩＴＥ検証試験結果から、新型コロナウイルスに有効と判断された界面活性剤（9種）の1つとも評されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
日常的に製品を使用していて症状出現するようになってきた場合、添加剤あるいは有効成分が原因となっている場合がありますが、ウェットティッシュにて、ノンアルコール製品においても症状出現可能性はありますのでご留意ください。

消毒液使用下での留意・注意
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4034