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ティーツリーオイル使用下での症状出現例

2022.11.22

投稿者
クミタス

アロマオイルによる皮膚炎については、ラベンダーオイルの原液を枕に使用し頸部の紅斑および顔面の腫脹を繰り返した例について、以下でも掲載しておりますが
アロマオイルの原液使用におけるアレルギー性接触皮膚炎の例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3140
含有する植物成分、合成物質などに反応し、皮膚症状などが生じる場合があります。

37歳女性。ティートリーオイル(ティーツリーオイル)を100~200倍に希釈し、抗菌目的で自宅の床や洗面所などに噴霧していた。左耳介に虫刺症があり、左前腕に甘酒による熱傷を受けたため、ティートリーオイル(ティーツリーオイル)を原液で塗布したところ,2日後に同部に痒みのある紅斑,水疱が出現した。ステロイド内服治療を開始したが、使用部位以外の皮膚にも紅斑が拡大した。ティートリーオイル(ティーツリーオイル)を噴霧した自宅内を徹底的に掃除し、ステロイド内服治療を継続して皮膚症状は改善した。パッチテストで、使用したティートリーオイル(ティーツリーオイル)は陰性であったが、日光曝露したティートリーオイル(ティーツリーオイル)には陽性反応を示した(出典・参照:上津直子 中山有希 岡本祐之 上津クリニック ティートリーオイルによる接触皮膚炎)。

ティーツリーオイルはフトモモ科の Melaleuca alternifolia の葉から抽出される精油で、主成分は殺ダニ効果の有効成分としても報告されているテルピネン-4-オールであり、その他の含有成分である1,8-シネオールはアレルギー性接触皮膚炎を引きおこすことがあると見られています。
オーストラリアでは、ティーツリーオイルの 1,8-シネオールの含有率を15%以下にすることが規定されていますが、日本ではティーツリーオイルは雑貨として販売され、その含有成分が不明瞭な場合があるとの意見もあります。
ティーツリーオイルによる接触皮膚炎は,欧米でははエッセンシャルオイルのなかで接触皮膚炎の原因物質となることが少なくなく、上記報告ではティーツリーオイルの酸化で生じた物質が原因となり症状出現した可能性が示唆されていますが、今後も国内外の例を掲載していきたいと思います。

出典・参照:Acaricidal activity of Melaleuca alternifolia (tea tree) oil: in vitro sensitivity of sarcoptes scabiei var hominis to terpinen-4-ol 他

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