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ピリナッツによるアレルギー

2023.04.12

投稿者
クミタス

ムクロジ目カンラン科に分類される植物のピリ(pili)の種子は、ピリナッツ(pili nuts)として食用されており、フィリピン産のものが流通しています。ピリナッツは海外製造のチョコレート製品などに使用されていることがあり、ピリナッツによるアレルギーの報告例としては以下なども見られています。
 
カシューナッツ、ピスタチオなどのナッツにアレルギーのある6歳女児にて、ピリバター(ピリナッツ、水)を含む乳不使用ヨーグルト製品を摂食して10分以内に、口腔内が腫れ、2時間後に喘鳴、全身の蕁麻疹を生じた。後日のピリナッツに対する皮膚テストでは陽性であった(13mmの膨疹)(出典・参照:panelA. Shah, A. Doppelt, R. Oriel  PILI NUT ANAPHYLAXIS)。

上記はアメリカでの報告で、日本での摂食機会はまだ多くはありませんが、今後もアレルゲンの特徴や他のナッツ類との交差反応性についてもアップデートしていきたいと思います。

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