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線維素性唾液管炎における示唆

2025.08.20

投稿者
クミタス

線維素性唾液管炎は、発作性反復性に唾液腺が腫脹し、唾液および唾液管開口部から放出される線維素塊中に好酸球を認めたり、アレルギー性疾患を合併することからⅠ型アレルギーの関与可能性が示唆されています。線維素性唾液管炎ないしアレルギー性耳下腺炎に伴い、さまざまな食物摂取後にアナフィラキシー様症状を繰り返したケースの報告などもみられています。

線維素性唾液管炎において、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬摂取により効果が得られることがあり、症状に応じて長期内服も可能とも考えられています。
線維素性唾液管炎患者さんにおいては、症状出現以前から喘息やアレルギ-性鼻炎などの慢性好酸球性疾患を有している方が多く、まれに蕁麻疹を伴う症例があるとの示唆もあります。また今後も追記したいと思います。

線維素性唾液管炎について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2401 
タマネギによる反応、アレルギー反応例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2871 

出典・参照:原田晋, 水野真由子, 織田好子, 福永淳, 大月直樹 はらだ皮膚科クリニック,西宮市 神戸大学,皮膚科学教室(主任:錦織千佳子教授) 同,耳鼻咽喉・頭頸部外科(現;近畿大学) 線維素性唾液管炎ないしアレルギー性耳下腺炎に伴い,さまざまな食物摂取後にアナフィラキシー様症状を繰り返したと考えた2例 ほか

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