マルメロ（Quince、Cydonia oblonga）はトルコ、中国、ウズベキスタン、イランなどが主要産地で、国内では長野、青森、北海道、秋田、山形などで生産されています。マルメロは、西洋ナシ、梨、かりん、ビワ、りんご、桃、杏、さくらんぼ、イチゴなどと同様にバラ科に分類され、反応例としては、以下の海外報告なども見られています。
・57歳女性。マルメロの皮を剥いて小片を生の状態で食べた後、喉や舌の浮腫を生じた。過去にマルメロの実を数回触った直後に手に紅斑性のそう痒症を生じていた。皮膚プリックテストでは、マルメロの果肉（生）には強い陽性結果が示され、マルメロの皮（生および茹でたもの）および茹でた果肉は陰性であった。

マルメロを使用したジャムやフルーツティ、シロップ商品なども国内で流通しており、主に加熱調理、加工された食品での摂食機会がありますが、今後も反応例、アレルゲンについて追記していきたいと思います。

梨、西洋ナシが使用されることのある食品とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4488
梨、西洋ナシのアレルギーについて
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2431

出典・参照：D. Antolín-Amérigo, J. Barbarroja-Escudero, M.J. Sánchez-González, M. Rodríguez-Rodríguez, F. Pineda, M. Alvarez-Mon  Allergy to quince