1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

ジャックフルーツによるアレルギー

2023.10.11

投稿者
クミタス

ジャックフルーツ(パラミツ。Artocarpus heterophyllus)は、クワ科に分類され、他にイチジクなどもクワ科の植物に挙げられます。ジャックフルーツは熟した果肉や仮種皮は甘さがあり生でも、未熟な果実は野菜として煮る、炒めるなど加熱調理されたタイ料理、ベトナム料理、インドネシア料理などで食べられており、また加熱調理された種子も食されています。未熟な果実に熱を通すと、加熱した肉やマグロ肉に食感が近くなることからも、代替肉食材としての用途もあります。
 
ジャックフルーツによるアレルギー報告例(一例)
・成人女性にて、成熟したジャックフルーツの仮種皮を煮たものを食べて、軽度の腹痛を複数回、またアナフィラキシーを1回起こし、熟した生のジャックフルーツの仮種皮を食べて、蕁麻疹と腹痛を複数回起こした。
・64 歳女性。1 か月前にジャックフルーツを切っているときに、咳、胸痛、呼吸困難、そう痒症、紅斑、手のひらの腫れを自覚した。食事中に症状が悪化したため救急受診し入院。ジフェンヒドラミン注射(抗ヒスタミン薬)、ステロイド、ファモチジン、噴霧アルブテロールで加療された。
 
イチジクはラテックスフルーツ症候群の原因食物の1つとみられており、ラテックスアレルゲンと交差反応性のアレルゲンが原因で症状出現する場合がありますが、ジャックフルーツによるアレルギーにおいても、ラテックスアレルゲンとの交差反応による症状出現可能性が示唆されており、また花粉との交差反応性により症状出現する可能性もあります。アレルゲンの特徴やアレルギー例など今後も追記したいと思います。
 
イチジクによる反応 いちじくアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3261 
 
出典・参照:Identification of allergens in Artocarpus heterophyllus, Moringa oleifera, Trianthema portulacastrum and Syzygium samarangense
P286 Systemic allergic reaction to jackfruit (artocarpus heterophyllus)

    {genreName}

      {topics}