Author クミタスさん
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読み物
2025.10.20
果実が食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の原因食物になる場合もあります。
果実が原因の食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)のケースから
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1259
バナナによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4043
今回は小児におけるキウイフルーツによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)のケースについて掲載します。
基礎疾患のない5歳女児。アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎、即時型食物アレルギーいずれも既往なし。1 歳時、緑色果肉のキウイフルーツ(以下キウイ)が摂取可能だったかどうか、はっきりしない。2歳時、キウイ摂取後嘔吐のエピソードが複数回あり。3歳時、キウイ2切れ摂取1時間後から嘔吐10回以上あり、近医でキウイ特異的IgE検査を行い陰性。後日、当科を受診。嘔吐のエピソードと特異的IgE 陰性の結果からキウイの消化管アレルギーが疑われたため、除去とされた。5歳時、キウイ特異的IgE陰性が持続していたため、食物経口負荷試験を行った。キウイ5g単回負荷は陰性で、その後自宅で5gを複数回症状なく摂取可能であったため5か月後にキウイ10g単回負荷試験を行った。10g摂取2時間半後、急に活気低下あり嘔吐した。2時間50分後に嘔吐2 回目、2時間55分後から腹痛出現、活気低下も持続し3時間半後に入眠した。4時間15分後に覚醒。腹痛は軽快していたが活気は乏しかった。以降徐々に活気は戻り4時間50分後に症状は全て軽快。経口水分摂取も可能となったため帰宅とした。補液や薬剤投与などは行わず、自然に軽快した。キウイ負荷試験陽性と判断され除去継続とした。以上の経過から,キウイの消化管アレルギー(食物蛋白誘発胃腸症(FPIES))と診断された(出典・参照:尾辻健太,仲西大輔,比嘉千明,雨積涼子,酒井一徳 沖縄協同病院小児科,いろのわクリニック キウイフルーツによる消化管アレルギー(FPIES)の一幼児例)。
クミタスの記事検索で食物蛋白誘発胃腸炎もしくはFPIESで検索をすると様々な原因食物による食物蛋白誘発胃腸炎のケースを閲覧可能です。よろしければ併せてご覧ください。
野菜と食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3195
ベジタリアンの豆乳ピリ辛麺 138g
590kcal/1食138g当り
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見た目のイメージよりも、…