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メバル科に分類される魚に症状出現〜赤魚アレルギー

2025.10.28

投稿者
クミタス

赤魚を摂食してアレルギー症状が出現する場合があります。
赤魚による症状出現
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4313 
赤魚アレルギーに関して
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3388
 
14歳男児。赤魚の摂取後に全身蕁麻疹・咳嗽・頻脈・咽頭痛を認め、全ての魚種の除去が指示された。元来、赤魚以外の多くの魚種は問題なく摂取可能であり、必要最低限の魚種の除去を目的に当科受診.血清中の魚特異的IgE(7種類)は全て陰性であった。皮膚プリックテスト・好塩基球活性化試験で様々なメバル科魚種で全て陽性であった。患者血清を用いた免疫ブロット解析で、複数のメバル科魚種のみにIgE反応性を示す17kDaと110 kDa付近の蛋白を特定した。この2つの領域の蛋白の質量分析によって、ミオシン軽鎖3型など5種類の蛋白抗原が同定された。その後、患児はメバル科魚類のみを除去した食事内容を継続し、現在まで症状なく経過している(出典・参照:津下充,濃野優,茂原研司,塚原宏一,宇田和宏,池田政憲,岡山大学学術研究院医歯薬学域小児急性疾患学講座,岡山大学病院小児科,岡山大学学術研究院医歯薬学域小児地域医療学講座,岡山大学学術研究院医歯薬学域小児医科学 赤魚の即時型症状から診断されたメバル科魚類アレルギーの1例と魚種特異的アレルゲン探索)。
 
赤魚は総称で、代表的な魚にメバル科に属するアラスカメヌケなどが挙げられます。上記はメバル科に属する魚に症状出現している方のケースになります。魚によるアレルギーにおいては、魚に共通するアレルゲンに反応する場合は、複数種類の魚に症状出現することがありますが、特定の魚種に存在するアレルゲンに反応する場合は特定の魚種に症状出現することもあります。以下も併せてご覧ください。
特定の魚に反応するケース
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4677
魚アレルギー~摂取可能な魚、魚加工品がある場合も
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2811

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