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ステロイド注射薬が原因と考えられたアナフィラキシー

2026.03.26

投稿者
クミタス

ステロイド注射薬(全身性グルココルチコイド)がアレルギー、アナフィラキシーの原因となることがあります。ステロイド注射薬にはヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム、ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム、メチルプレドニゾロン酢酸エステル、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンヘキサセニド、プレドニゾロンリン酸エステルナトリウムなどもありますが、今回はメチルプレドニゾロンコハク酸エステル(mPSL)(乳糖非含有)によるアナフィラキシーの例を掲載します。

20歳代女性。過去に食物アレルギーや薬物アレルギーの既往はない。 前医で急性上咽頭炎に対し抗菌薬2種とメチルプレドニゾロンコハク酸エステル(mPSL)(乳糖非含有)を混合し点滴したところ、開始1分以内で咳が出現、次いで全身発赤と失禁が生じて救急車を要請。当院へ搬送された。到着後に腹痛、嘔気、嘔吐も生じた。救急科にてアナフィラキシーショックと診断、アドレナリン筋注などで改善し一泊で退院した。2ヶ月後に内科入院、プリックテストにて抗菌薬 (フロモキセフ、ホスホマイシン)陰性、メチルプレドニゾロンコハク酸エステル (mPSL)6.25mg/mLで陽性であった。他のステロイド注射薬としてコハク酸エステル、リン酸エステル製剤を複数用意しプリックテストを行ったところ陰性であった。本症例で はヒドロコルチゾン製剤の使用歴はあるが同製剤のプリックテストは陰性、メチルプレドニゾロンコハク酸エステル (mPSL)使用歴がなく感作時期は不明である(出典・参照:山口正雄 藤木宏太 横井健人 岡田昌彦 會田啓介 白神梨沙 萩谷政明 帝京大学ちば総合医療センター第三内科 (呼吸器) 帝京大学ちば総合医療センター救急科 アナフィラキシーの原因がステロイド注射薬と考えられた1例)。

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