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ストロー付きコップによる口蓋の刺創

2026.04.17

投稿者
クミタス

ストロー付きコップのストローを口にくわえたまま歩いていて転び、PET樹脂製の長くて硬いストローの先端が口蓋に刺さり、口蓋損傷を起こすことがあります。
コップの蓋から外に出ているストローの部分が乳幼児の口腔の奥深くまで到達する場合があり、硬い樹脂製のために曲がらず、ストローはコップの底にほぼ固定されている状態のために口側のストローの先端に大きな力がかかり重症の口腔外傷を負うケースがみられています。

朝食後、リビングのこたつのテーブルの上にカルピスが入ったストロー付きコップを置いて、児が飲んでいるのを母親が見て、目を離した際にいつもとは異なる激しい泣き声が聞こえ見にいったところ、リビングから離れたところで児が座り込んで泣いていた。姉が側にいて「児がこれ(ストロー付きコップ)をもって歩いてて転んだ」と言った。児の口腔から出血していたので、口腔内に怪我をしたと思いすぐに児の口の中をみたところ、軟口蓋付近から出血しているのが分かったが、その時は大丈夫だろうと思った。吐き出す唾液がしばらくたっても血性であるため懐中電灯で再度口腔内を確認したところ、口蓋部分の粘膜がそげてぶら下がっているのが確認できた。処置を受けないと止血しないだろうと判断し、自家用車で当院の救急を受診。受診時、意識は清明でバイタルサインに問題はなかった。口腔内の所見として軟口蓋前方・左寄りに2cm×0.5cmの弁状の創があり、1cm程組織が垂れ下がっていた。手術室にて全身麻酔下に止血、創縫合施行。創底は筋層に達していたが、鼻腔への貫通はなかった。ICU への入院となり、その後の経過は順調で3日後に退院した(出典・参照:Injury Alert(傷害速報)No. 39 ストロー付きコップによる口蓋の刺創)。

この商品の対象年齢は6歳以上と記載されているなかで1歳児で使用されていて発生した事故例ですが、誤飲による窒息以外にも、ストロー部分を口に入れていた状態で転倒して口腔内にけがを生じる場合もあります。以下も併せてご覧ください。
小児の口腔における事故
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3514
歯ブラシによる口腔・咽頭損傷例から
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4248

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