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2026.05.20
市販薬(イブクイック®)に含まれるアリルイソプロピルアセチル尿素が原因となった多発性固定薬疹で、重症型多形紅斑との鑑別が必要だった症例を掲載します。
26歳女性。2年前より体幹や四肢に皮疹が繰り返し出現。初診4日前から感冒症状に対してアセトアミノフェンや市販のイブクイック®を内服したところ口唇のびらんと体幹・四肢に多数の類円形紅斑が出現し、水疱も多数認めた。皮疹部のパッチテストでイブクイック®およびその成分であるアリルイソプロピルアセチル尿素が陽性のため、同薬剤による多発性固定薬疹と診断された。OTC薬に含まれるアリルイソプロピルアセチル尿素は固定薬疹の主な原因薬剤の1つとされている。本症例は、アリルイソプロピルアセチル尿素を含むOTC薬を原因とする多発性固定薬疹であり、水疱や粘膜疹を伴い重症型多形紅斑との鑑別を要した(出典・参照:羽尾まり子, 重原庸哉, 加藤峰幸 東京都立多摩総合医療センター皮膚科,杏林大学医学部皮膚科学教室 多形紅斑重症型との鑑別を要したアリルイソプロピルアセチル尿素による多発性固定薬疹の1例)。
重症型多形紅斑では抗菌薬、NSAIDsなどの薬剤が原因の1つとなり、四肢末端(手背・足背)や粘膜に紅斑、口唇のびらん・潰瘍・出血性痂皮などが生じますが、同じ部位に繰り返し皮疹が生じ、薬剤再服用で同部位が悪化し増悪部位は限局的であることで固定薬疹、固定薬疹の病変が複数部位に出現するタイプの多発性固定薬疹と診断されています。
以下も併せてご覧ください。
薬疹のタイプと原因となることがある薬物例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3627
多剤による固定薬疹
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4337
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