最近では欧州においても小麦、小麦粉などへのそば、そば粉の混入などによる摂取可能性も背景に、そばアレルギーの方が増えています。
そばの主要アレルゲン
そばは種子が主に食用にされ、種子に含まれるタンパク質がアレルギー症状の原因となっています。
そばの主要なアレルゲンとしては、以下が挙げられます。
・Fag e 1:24kDaタンパク質、11Sグロブリン・レグミン
大豆のグリシニン(11Sグロブリン)、えんどうのレグミンと相同性が見られると言われています。
・Fag e 2:16kDaタンパク質、2Sアルブミン、相同性有(8kDa、10kDa)
消化酵素(ペプシン)で消化されにくく、重症な症状の原因になり得ると考えられています。
・Fag e 3:19kDaタンパク質、ビシリン様タンパク質
アレルギー検査(RAST)での検出精度が高い面があります。
カシューナッツのアレルゲン(Ana o 1)、クルミのアレルゲン(Jugr 2)、ゴマの7Sビシリン様グロブリンタンパク質と相同性が見られると言われています。
参考・出典:そばアレルギーの概要
相同性が見られる食物には、アレルギー症状を起こす場合がありますので、既にそばに強いアレルギー症状がある場合は、少量から試されるのが良いかもしれません。
更科粉はそば種子の内層を粉にしており、中層粉のタンパク質量が10.2g前後/100g、全層粉のタンパク質量12.0g前後/100gに比べ、6g前後/100gとタンパク質量は少し少なくなります。
16kDaを低減化した米(品種名:家族だんらん、フラワーホープ)は既に開発されていますので、そばにおいても16kDaを低減化したそばが購入しやすい環境になると、そばを食べられる方が増える可能性はあります。
そば、そば粉を使用した食品としては、そば麺、そばがき等以外に以下もあります。
・冷麺のめん
・そばの花のはちみつ
・ガレット(そば粉のクレープ)
・そば焼酎
・そば茶
・そば饅頭
・一部のボーロ、焼菓子
・カーシャ(おかゆ風)
・そば枕
・一部の香辛料
吸入対策として
そば粉は小麦粉同様、吸入アレルゲンともなり、職業として、また取扱場所で、そば粉を吸引したり目などの粘膜から吸収していくことで、そばを食べていなくてもアレルギー症状を発症する場合もあり、成人になってから、そばアレルギーになる方もいます。
そば粉の粒子サイズは100μm前後、つなぎ用のそば粉の粒子サイズは10μmほどと言われています。花粉、小麦粉も近いサイズであり、マスクをすることで、そば粉の吸引量を減らすことが補助的に可能でもあり、空気清浄器で吸引できる粒子サイズでもありますので、職業的に日常吸収する可能性のある方は、吸収量を減らす対策の1つとして、意識されるのも良いかもしれません。
ケンミン ビーフン 150g
345kcal/100g
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ぼうりんぐ
喉ごしがいいですね。細麺…