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口囲皮膚炎について

2025.04.25

投稿者
クミタス

口囲皮膚炎では、口の周囲やあごに赤い丘疹ができ、膿疱や紅斑、落屑を伴うことがあります。原因は不明なことも多いところですが、歯部に金属補綴物を装着した数日後に、口唇周囲皮膚の発赤を自覚。口腔粘膜に変化はなく、口唇周囲の皮膚の発赤は次第に紫褐色へ変化した例もみられており、このケースでは金属補綴物の除去とレジン充填等よる暫間処置をおこない、1か月後から徐々に皮膚症状の改善を認めています。
口囲皮膚炎は口囲に慢性の多発性紅色丘疹を生じ、膿疱や小紅斑、落屑を伴うことがあり、原因不明で治療に難渋することも多いものの、ミノサイクリン少量内服やメトロニダゾールの外用治療が効果を示したことから、顔面のうぶ毛の毛包脂腺系の抗酸化療法が効果的との示唆があります。
また、口囲皮膚炎と酒さ、酒さ様皮膚炎,顔面播種状粟粒性狼瘡は同一範疇の疾患とも考えられていますが、また情報をアップデートしたいと思います。

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