貝による食中毒は様々にあり、ノロウィルスに汚染された牡蠣などの二枚貝による食中毒もありますが、貝の中にある固有毒が原因になる貝毒、生活環境によって有毒化する貝毒があります。
ツブ貝と称されるエゾボラモドキ、ヒメエゾボラ、アヤボラ、エゾボラ、テングニシなどの唾液腺部分を除去していない状態で摂取して、唾液腺部分に含まれる有毒成分のテトラミンによる食中毒を引き起こすと、食後30分から1時間ほどで頭痛、めまい、物が2重に見える、酩酊感、足のふらつき、吐き気などの症状が現れ2~3時間ほど続くとみられています。
また、有毒プランクトンを餌とする貝の内臓をヒトが食べることで、麻痺性貝毒、下痢性貝毒による症状が出現することがあります。
麻痺性貝毒の原因となる植物プランクトンは、渦鞭毛藻のアレキサンドリウム属、ギムノディニウム属、ピロディニウム属や淡水産藍藻のアナベナ属、アファニゾメノン属、シリンドロスペルモプシス属、リングビア属など、下痢性貝毒の原因となる植物プランクトンには渦鞭毛藻のジノフィシス属、プロロセントラム属などが挙げられています。
麻痺性貝毒は、アサリ、シジミ、ホタテ貝、ムール貝(ムラサキイガイ)、イタヤガイ、チョウセンハマグリ、トリガイ、赤貝、ホッキ貝、あおやぎ、あこや貝、カキなどの二枚貝、ホヤなどでの毒化がみられ、また毒化した二枚貝を捕食した肉食性の巻貝、カニの毒化例や、ロブスターのみその部分にも麻痺性貝毒が含まれる可能性はあり、ウモレオウギガニ、スベスベマンジュウガニ、ツブヒラアシオウギガニはほかの毒も持ち合わせていますが麻痺性貝毒を含み、食用としても流通するノコギリガザミ、ガザミ、イシガニ、トゲクリガニなどのカニのみそ部分にも麻痺性貝毒が含まれることがあります。
症状は麻痺性貝毒では食後10~30分で舌や唇に痺れやピリピリする感覚、手足の発熱感、そして運動失調、呼吸困難などが挙げられ、アルカロイドの一種の毒でフグ毒に似ており、重症例では12時間以内に死亡することがあります。市場に流通しないような対策が取られていますが、自主採取した貝などを家庭で加熱調理しても毒性は消滅しないため、勧告されている場所や時期、潮干狩りの対象区域外での採取をしないようにするのが良いでしょう。
下痢性貝毒は腹痛、下痢、吐気、嘔吐が食後30分~4時間内に起こり、3日以内に回復することが多く、ムール貝(ムラサキイガイ)、アカザラガイ、アサリ、イガイ、イタヤガイ、コタマガイ、チョウセンハマグリ、ホタテ貝、カキなどの毒化例があります。
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Mayu Ishikawa
みさりんさん ありがとう…