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2023.12.07
果実、野菜に含まれるアレルゲンの1つであるGRP(Gibberellin-Regulated Protain ジベレリン制御タンパク)は加熱や消化に強い性質があり、GRPに反応する場合、全身症状を呈する可能性があります。
果実、野菜に含まれるアレルゲンの1つであるGRPの特徴
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3107
桃、他のバラ科果実のGRPによる食物依存性運動誘発性アナフィラキシーについては、以下にも掲載しておりますが、
桃のアレルゲンとバラ科果物の食物依存性運動誘発性アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4307
今回は同じくバラ科に分類される梅(梅干し)が原因と考えられるケースも含め追記したいと思います。
症例1:花粉症と桃摂取後の口腔内掻痒感の既往のある15歳女児。弁当摂取後に室内でバドミントンをしていたところ、まぶたのむくみ、鼻閉、全身性蕁麻疹が出現。梅干し摂取後の運動負荷試験が陽性で、梅による食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断された。1年後に測定できた 桃のGRPであるPru p7 は陰性だった。
症例2:花粉症の既往のある9歳男児。缶詰のフルーツミックス摂取後に屋外を走り、咽頭違和感、咳、口唇と眼瞼の浮腫、全身性蕁麻疹が出現するエピソードを2回繰り返した。缶詰の黄桃摂取後の運動負荷試験は陰性であったが、同時期に測定できた桃のGRPである Pru p7 は 3.33 UA/mL と陽性で、桃による食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断された。
11歳男児で、桃の缶詰を給食で摂食した後に、走り回っていたところ、全身蕁麻疹、眼瞼浮腫、呼吸苦を呈して救急搬送され、1年前の遠足でも桃果汁入りゼリーの入った弁当摂取後に走り回った後、強い腹痛と全身蕁麻疹が出現したことがあり、皮膚プリックテストで缶詰の桃、梅干で陽性、臨床経過も含めGRPの関与が疑われたケース(出典・参照:酒井秀政 村田乃理子 五十嵐健康 静岡市立静岡病院小児科 GRPの関与が疑われる重症缶詰モモアレルギーの11歳男児例)も見られています。
GRPが原因のアレルギーの場合、花粉が関連するアレルギーにおいて、花粉の飛散期などアレルギーを増強させる因子が重なった際に、アナフィラキシーに進展することがあるとの示唆もなされています。よろしければ以下もご参照ください。
アナフィラキシーの兆候・初期症状、増悪因子
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3516
食物アレルギーの症状を増悪する因子例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4463
皮膚に炎症があると食物アレルギーの症状が増悪する可能性
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2611
出典・山椒:山根友里子 田代香澄 石井佑佳子 大園恵梨子 佐々木理代 地域医療機能推進機構諫早総合病院小児科 Gibberellin-regulated protein(GRP)が原因と診断した食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)の 2 症例
梅のアレルギーについて
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2946
スープの王子さま 顆粒 4袋入り アレルギー特定原材料等28品目不使用
65kcal/1包(15g・2皿分)当り
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ショコラ
近所のスーパーでは入手で…