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PFAS、OAS〜小児における発症状況例

2024.12.29

投稿者
クミタス

花粉と関連のあるアレルギー症状については、花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)、原因が花粉以外も含まれる「口腔内を主としたアレルギー症状」を意味するOAS(口腔アレルギー症候群)の小児における発症状況例についての報告を掲載します。
 
2019年に滋賀県近江八幡市の全公立小中学校の生徒保護者6,853名に質問票を配布・回収した。統計解析は、IBM SPSS ver29を用いてカイ二乗検定,多変量ロジスティック回帰分析、トレンド解析を行い、両側p<0.05を有意差ありとした。質問票を回収できた4,991名(72.8%)を解析対象とし、全体の有症率はOAS12.4%,PFAS 4.8%.ともに女子の方が有意に高く(P<0.0001),年齢群が高いほど有意に高かった(P=0.005)。原因食物別OAS有症率はキウイ5.1%,ウリ科4.9%,パイナップル2.4%,バラ科2.1%.性別ではキウイ,パイナップルで女子の方が有意に高かったが(各々 P<0.0001),バラ科,ウリ科では有意差がなかった(各々 P=0.77,0.14)。キウイ,パイナップル,バラ科では年齢群が高いほど有意に高く(各々 P=0.01, 0.02, 0.02), ウリ科では有意差がなかった(P=0.26)(一般小児集団における性別,年齢群別のOAS,PFAS有症率―原因食物による比較― 深尾奈央,松本歩望,本山結恵,武内治郎,楠隆 龍谷大学農学部食品栄養学科小児保健栄養学研究室,奈良県立医科大学臨床研究センター,滋賀県立小児保健医療センター小児科)。
発症における傾向などについては、他の報告も掲載していきたいと思います。PFAS(花粉ー食物アレルギー症候群)に関しましては以下もご覧ください。
PFAS(花粉ー食物アレルギー症候群)発症において
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2595
スギ花粉の免疫療法と花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4199 
PFAS(花粉ー食物アレルギー症候群)の原因食物が摂取可能となった例から
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4434 
住環境の変化によりアレルギーを発症することも~山麓への移転
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2945 

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