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アボカドによるアレルギー

2016.10.02

投稿者
クミタス

アボカドは木に成る果実を食用とし、アボカドの消費量増加とともに、アボカドにアレルギーのある方は増えており、アボカドにアレルギーがある場合、口腔内の炎症、顔面の腫れ、血管性浮腫、蕁麻疹、腹痛、喘息、吐き気、嘔吐、下痢、結膜炎、アナフィラキシーが挙げられ、口腔アレルギー症候群の症状である場合があります。
アボカドの主要アレルゲンには以下が挙げられます。
・Pers a 1(クラス1キチナーゼ(ヘベイン類似構造含む))
・プロフィリン

アボカドの主要アレルゲンの1つである Pers a 1(クラス1キチナーゼ)は、病原菌へ抵抗するなど植物において生体防御などに関わるタンパク質(酵素)と見られています。クラス1キチナーゼは、ラテックスアレルギーの主要アレルゲンと考えられる生体防御タンパク質ヘベイン(Hev b 6.02)に類似した構造を部分的に含んでおり、ヘベインに感作している場合、ヘベイン類似構造を含む様々な植物に交差反応を示す可能性があります。
そのためクラス1キチナーゼ(ヘベイン類似構造含む)がアレルゲンである場合には、ラテックスフルーツ症候群の症状をおこす場合があり、必ず症状出現するとは限りませんが、クリ、バナナ、キウイ、パパイヤ、パッションフルーツ、イチジク、メロン、マンゴー、パイナップル、モモ、卜マ卜などにおいて、交差反応性から感作あるいは症状出現する可能性はあります。ヘベインは熱耐性があり消化酵素に安定的で、腸管吸収もされるとも言われており、アレルゲンとなっている場合にはOAS(口腔アレルギー症候群)からアナフィラキシーショックまでの症状可能性があります。
また、プロフィリンはシラカバなど植物花粉の主要なアレルゲンの1つでもあり、様々な果実・野菜に交差反応性を持ち、プロフィリンがアレルゲンとなっている場合、OAS(口腔アレルギー症候群)の症状が見られています。

また今後もアボカドによるアレルギーについて情報更新していきたいと思います。

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