毛のある動物の主要アレルゲンの多くはリポカリンタンパク質ファミリーに属しており、
牛による吸入性アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3739
毛のある動物間で交差反応を示すことがあるとみられています。吸入性アレルゲンは空中に浮遊し長時間残存し得ることで、感作リスクが高まる可能性があります。
イヌの吸入性アレルゲン
・Can f 1
リポカリン 23-25 kDa
主要アレルゲンの1つ
・Can f 2
リポカリン 19 (27) kDa
・Can f 3
血清アルブミン 69 kDa
イヌアルブミンに反応する方は、ネコ、マウス、ニワトリ、ラットの精製アルブミンに対して IgE 反応性を示す可能性があるとの示唆もあります。
・Can f 4
リポカリン 16 kDa (non-red.), 18 kDa (red.)
・Can f 5
アルギニンエステラーゼ, prostatic kallikrein 28 kDa
・Can f 6
リポカリン 27 and 29 kDa
・Can f 7
16 kDa
・Can f 8
シスタチン 14 kDa
犬アレルゲン抽出物に感作された成人 313 人について、ImmunoCAP™ を使用して、Can f 1、Can f 2、Can f 3、Can f 4、Can f 5、Can f 6 に対する特異的IgEレベルを測定したところ、Can f 1、次いで Can f 5に陽性であった方が多く、喘息のある方は喘息のない方よりも Can f 3、Can f 4、Can f 6 の IgE レベルが高かった、との海外での報告も見られていますが(出典・参照:Sensitization to molecular dog allergens in an adult population: Results from the West Sweden Asthma Study)、アレルゲンの特徴と症例について、また掲載したいと思います。
ネコ、イヌアレルギーと肉アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3738
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クミタス管理者
カイさま ありがとうござ…