小麦にアレルギー症状のある方において、大麦加工食品、大麦含有食品へのアレルギー症状有無はどの程度なのでしょうか?
大麦加工食品といえば、麦茶、ビール、麦焼酎、はったい粉、麦ごはん、麦みそ、大麦若葉青汁、大麦を使用した押麦、麦芽コーヒー、モルトビネガー、麦芽エキス、大麦が含まれるシリアル・グラノーラなどが挙げられます。
小麦アレルギー児(年齢中央値5.9歳)31例に、麦茶(11例)、麦ごはん(20例)で食物負荷試験をおこなったところ、麦茶では全例で陰性、麦ごはんでは6例(30%)で陽性、症状として、皮膚症状(100%)、呼吸器症状(67%)、消化器症状(67%)が見られた、との報告があります。
大麦が使用される麦みそは発酵、麦茶においては焙煎、麦飯は圧扁工程があり、その程度によりタンパク質やペプチドの分解や変質が成される場合があります。
アレルギー症状が出現する場合の摂取量は個人差があり、またアレルギー反応を示すタンパク質が何かによっても症状出現有無は異なるものでもあり、アレルゲンタンパク質と相同性、交差反応性のあるタンパク質において抗原性が失活していなければアレルギー症状が出現することはあり得ます。
上記報告は1例ではあるものの、小麦にアレルギー症状がある方において、麦茶にアレルギー反応を示すとは限らず、小麦以外のイネ科植物やその加工品において、症状がないうちから除去をおこなうのではなく、ごく少量から食べてみて反応があった場合に対処するのが、やはり望ましいでしょう。
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出典・参考:小麦アレルギー児における大麦関連経口負荷試験のまとめ 国立病院機構相模原病院臨床研究センター 同小児科
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