Author クミタスさん
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2017.02.18
魚種によっても異なりますが、魚類の筋肉の脂肪酸組成は餌や環境、運動量の影響を受けやすく、養殖魚では体脂肪量は高く、養殖魚と天然魚では脂肪酸組成が異なることがあります。
トラフグの例ではアラキドン酸やDHAなどは、天然魚の組成比の方が高く、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸などは養殖魚の方が高い、との試験結果も見られており、真鯛においてもほぼ同様の結果も見られています。
いままで魚の餌には魚粉が多く使用されていましたが、コストの面等から大豆油粕、コーングルテンなどの植物性飼料が使用されるようになっています。
濃縮大豆たん白質やコーングルテンミールはタンパク質含有量は低くはありませんが、大豆餌では魚にメチオニンが不足し、リノール酸が多くなる傾向、トウモロコシ餌ではリジン、トリプトファンが不足する傾向があり、無魚粉の植物性飼料では魚種によっては旨味成分の遊離アミノ酸が不足する懸念があります。また、大豆油粕など無魚粉飼料を給餌するとタウリンが低下し、貧血、低コレステロール血症に陥りやすくなる等、成長に悪影響を与えることがあります。
北アイルランド沿岸の9つの集団のホタテ貝について調査したところ、天然ホタテ貝と養殖ホタテ貝では遺伝子構造に違いが見られた、との報告(出典:RAD sequencing resolves fine-scale population structure in a benthic invertebrate: implications for understanding phenotypic plasticity)もあります。
植物性飼料を配合した餌で成育した養殖魚において、成長が悪い群の中でも大きく育った個体のみで交配を繰り返すと、それなりに大きく育つとの試験結果もありますが、生育環境条件等によりどのような影響があるか、またご紹介していきたいと思います。
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