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イヌアレルゲンと皮膚症状

2025.04.18

投稿者
クミタス

自宅で室内犬と同居していた方で、皮膚症状を生じ、イヌの皮膚成分(フケ、垢含む)の特異的IgE値が上昇していた方のケースについて掲載します。

・2歳10カ月男児。 生後5カ月頃から両側のほほに乾燥を認め、生後6カ月時にアトピー性皮膚炎と診断された。 ステロイド外用治療を継続していたが改善せず、 2歳を過ぎた頃から全身に瘙痒の強い湿疹が拡大し、瘙痒が強くなり受診した。出生時より自宅で室内犬を飼育していた。

・29歳男性。 幼少期にアトピー性皮膚炎と診断された。 2年前から全身に紅斑性皮疹を認め、2〜3カ月間の海外出張に行くと改善するが、帰国後に再燃するのを繰り返していた。 5年前から室内犬を飼育していた。
2例ともイヌ皮屑特異的IgE抗体価の著明な上昇を認め、イヌアレルギーが疑われ、生活指導を含めた治療で速やかな皮疹の改善が得られた。 薬剤治療とともに生活環境の聴取や増悪因子の推察も重要である(出典・参照:有吉綾香, 山田 はるひ, 小倉香奈子 神戸市立医療センター西市民病院皮膚科 神戸市立医療センター中央市民病院皮膚科 イヌアレルギーの関与が疑われたアトピー性皮膚炎の2例)

イヌの吸入性アレルゲン
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1767

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