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ウナギを含む多品目の魚類へのアレルギー~魚コラーゲンによるアレルギー

2017.04.13

投稿者
クミタス


魚へのアレルギーにおいては、共通して含まれることの多いパルブアルブミン(PA)、コラーゲンがアレルゲンとなることがあり、ほかにタラに含まれるアルデヒドリン酸デヒドロゲナーゼ、マグロ、カジキに含まれるトランスフェリンなどがアレルゲンに挙げられています。

コラーゲンがアレルゲンと考えられる例


魚類コラーゲンがアレルゲンと診断された成人男性で、サケ、ハモ、ウナギ、サンマ、アミのコラーゲン入り栄養ドリンクでの症状を自覚していた例が報告されています。

患者さん:21歳男性
3年前にサケのホイル焼きを摂食後、全身にかゆみを伴う発疹が出現し呼吸苦
ハモで顔面腫脹・発疹・呼吸苦
タラで顔面腫脹・発疹
ウナギ、サンマで口腔内違和感
アミノコラーゲン入り栄養ドリンクで膨疹が出現

皮膚プリックテストで、ウナギ (加熱) 、アナゴ (加熱) 、サンマ (生) が陽性
生魚ではサンマ以外は陰性
ELISA法にてアレルゲンの検索を行ったところ魚類コラーゲンが原因抗原であると診断された

ウナギ、ハモ、サケ、サンマは魚類の中でも含有魚類コラーゲン量の多い品目であり、ほかに、フカヒレ、シラス、かつお節、ブリ、イカ、いかなご、サワラ、サバ、マイワシ、アジ、かますなども比較的多く含まれます。
魚類のコラーゲンは、魚の皮膚、細胞、筋肉など様々な場所に存在し、コラーゲンは加熱によっても抗原性が低減化しにくく、焼き魚、煮魚などでも症状出現する可能性があります。

フィッシュコラーゲン、マリンコラーゲン、海洋性コラーゲン商品、含有ドリンク商品なども流通していますので、魚類にアレルギーがあり魚類コラーゲンがアレルゲンの方はご留意ください。


参考:ウナギ目を含む多種類の魚類にアナフィラキシー症状を呈した1例

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