Author クミタスさん
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読み物
2017.04.13
服によってチクチク、痒くなる方は①
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/524
では繊維の太さ、長さ、密度などの形状上の皮膚刺激性がかゆみを誘発する面についてお送りしました。衣類が刺激となりかゆみを誘発する場合がありますが、刺激を受けた皮膚において特定の繊維が掻痒鎮静や症状改善に有用となることはあるのでしょうか?
衣類の種類を変えることで、湿疹の重症度・領域、薬剤使用量に影響を及ぼすか、シルク(セリシンフリー。シルク100%)の有用性についての検討においては、シルク着衣群、非着衣群では差がなく、シルク着衣が臨床的、経済的に利点があるとは言えない、との示唆も見られています。ただし皮膚に刺激を与える繊維、衣類の着衣を避けることは、皮膚を掻く頻度を低減し、湿疹の悪化を防ぐことにつながり得る面も考えられます。
さて、経表皮水分喪失量(TEWL)が多いと、皮膚から水分が多く蒸散していることになり、皮膚バリア機能が健全と言い難い面があります。
生後2日の皮膚バリア機能障害と2歳時点での食物アレルギー有無との関連
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1315
繊維により吸湿性や放湿性に違いがある場合があり、衣類の吸湿性や放湿性の違いにより、経表皮水分喪失量(TEWL)に影響を与える場合があります。
繊維によってはホコリ、スギ花粉、ダニ死がい、ネコ毛などを吸着しやすい特性があるものもありますが、スギ花粉、ダニ死がい、ネコ毛などを吸着しやすいとも見られているフタロシアニン染色繊維を素材にした衣類なども開発されています。
繊維に残留する物質により皮膚障害を起こす場合があり、過去には顔料に使用された前処理剤が残留していたTシャツを着用した方が皮膚に炎症を起こされたことがありました。
塩化ジデシルジメチルアンモニウムについて
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1684
衣類は日照による直接の紫外線曝露から皮膚を守る役割もありますが、衣類製造において使用される物質が紫外線照射された際の産物にアレルギー反応を示すこともあります(例: Di (2-ethylhexyl) maleate (DEHM) と、 Di (2-ethylhexyl) fumarate (DEHF : trans体) に紫外線照射をした産物にパッチテスト陽性であった皮膚炎の例など)。
洗濯をして干した後の着用以降に症状出現をする場合もあることにも留意されるのが良いかもしれません。
また、毛羽立ち、毛玉、しわ、付着したホコリ、汚れ、縫い目、縫い付けられたタグなどが摩擦等にて皮膚に刺激となり痒みを誘発することもありますので、衣類のケアもおこなえるのが望ましいでしょう。
出典・参考:Silk clothing did not improve eczema in children
合成繊維メディエル®素材肌着のアトピー性皮膚炎患者に対する効果
天日干し後の着用で発症したブラジャー肩紐中のDi (2-ethylhexyl) maleateによる接触皮膚炎
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