Author クミタスさん
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2017.04.26
引っ越しや異なる場所へ移転をすることで、アレルギー性疾患や鼻炎、呼吸器などの症状に違いが出ることがあり、症状が改善する場合、増悪、新たに発症する場合もあります。
住環境、近隣の環境にも依りますが、オランダの3,863人の児における生後8年間の喘息、花粉症および関連症状の有無を分析したところ、8年間移転をしていなかった児と移転した児では違いがあり、8年間同じ家に住み移転していなかった児の方が喘息、花粉症および関連症状を有している率がやや高かった、とする報告もあります。
同じ住環境、近隣環境で生活する中で、ダニ、カビなどの抗原量増、刺激性物質量増となっている場合、増悪、発症因子となっている可能性もあるかもしれません。清掃や空気の入れ替えを心がけ、長期間同じ位置にあるものは定期的に場所を移したりしてホコリ、ダニが集まりやすい場所を作らないようにするのも良いかもしれません。
日本人の50歳男性にて5年前からのカザフスタンへの長期出張中にヨモギ花粉抗原への症状を発症し、眼瞼浮腫、呼吸困難感を認め、帰国後、再度カザフスタンへの10日間の出張中に同様の症状が出現した新規発症例もありますが、地域により飛散する花粉の種類に違いがあり、スギ花粉の飛散の少ない地域への移転によりスギ花粉症の方の症状軽減となる可能性もあります。
2歳からアトピー性皮膚炎、4歳から気管支喘息の既往があり気管支喘息の加療中である日本人の22歳女性にて、引っ越し作業を機に軽い気管支喘息の発作が生じるようになり、引っ越し終了後に気管支喘息の発作が消失していたが、胸部レントゲン写真上異常影が認められ、他検査を経てアレルギー性気管支肺アスペルギルス症を発症していたと診断された例もあります。
原因となるアスペルギルス・フミガタスは室内のホコリ、ちりに存在することがあり、引っ越し作業時は大量のホコリ、チリを吸入する機会となりやすいため、マスク着用などホコリ、チリを吸い込まないような予防対策がおこなえるのが望ましいでしょう。
出典・参考:Traffic-related air pollution and the development of asthma and allergies during the first 8 years of life.
カザフスタンへの長期海外出張中に発症した花粉症により重篤な全身症状を呈したアナフィラキシーの一例
引越しを契機に発症したと思われるアレルギー性気管支肺アスペルギルス症の1例
タイナイ おこめ食パン
252kcal/100g
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難波江 すみか
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