貝へのアレルギー反応には、アワビ、ホタテ、ラパス貝、サザエ等の摂食によるアレルギー症状出現での報告例があり、30歳男性でアワビの身の摂食後に症状出現し、その後盛り付けられた貝殻の内側に残っていたアワビの成分が付着した魚を接触後に症状出現したと考えられる例の報告もあります。
また貝摂食による非IgE型食物アレルギー、吸入による症状出現などもあります。
消化器症状があり特異的IgE値が陰性のケース
嘔吐、血便、下痢などの消化器症状があり、主として特異的IgE値の上昇を伴わない新生児・乳児消化管アレルギーにおいては、原因食物に乳(粉ミルク、牛乳など)が挙げられますが、米、大豆、小麦、魚、肉なども原因食物となることがあります。
アサリを摂取して嘔吐し、アサリ特異的IgE値が陰性の例は今までにも報告があり、2歳時からホタテ、エビ、イカを摂食して症状出現せず、アサリを摂食して2~3時間後に嘔吐の症状のある6歳男児の例、他にもアサリの摂食で嘔吐の既往のある3歳女児の例などがあります。
貝殻粉塵の吸入後に過敏性肺臓炎と非IgE型食物アレルギーを合併
45歳女性の例では、貝殻細工を始めた半年後より、貝殻の研削加工後に呼吸困難感と貝摂食後に全身掻痒感があり、過敏性肺臓炎と診断され、またプリックテスト、特異的IgE値検査では陰性で食物負荷試験では陽性の、非IgE型食物アレルギーの合併例と考えられるケースもあります。
主に職業上で、ホヤ、牡蠣殻に付着したホヤを取り扱う方においてホヤ抗原に対して特異的に高い皮膚反応性を示し、抗原等を吸入し喘息様症状が誘発されることが知られています。
貝類のアレルゲン
えび、かに、魚の主要アレルゲンの1つであるトロポミオシンは筋原線維タンパク質で、軟体類である貝類においても同様にアレルゲンとして考えられています。
ただ、甲殻類のトロポミオシンと軟体類のトロポミオシンとのアミノ酸配列相同性はエビ、カニ間と比較して低く、エビにアレルギー症状のある方でホタテ、イカ、タコにアレルギー症状が出現した割合として20%前後との報告もあります。
個々の貝のアレルゲンに関する文献は多くはありませんが、またアップデートしたいと思います。
出典・参考:Prick by Prick Testが診断に有用だったアワビによるアナフィラキシーの1例
アサリによるFPIESの一例
貝の食物アレルギーを伴った貝殻粉塵吸入による過敏性肺臓炎の一例
広島県下のかきのむき身業者にみられる喘息様疾患(かきの打ち子喘息)に関する研究 第1報
日本における小児から成人のエビアレルギーの臨床像に関する検討
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345kcal/100g
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