甘味料へのアレルギー反応については、エリスリトールをはじめとして、キシリトールなど、また件数は少なくなりますが、ステビア、アセスルファムK、ソルビトール、スクラロース、サッカリン、ガラクトオリゴ糖、マルチトール等での報告がありますが、反応における特徴としては以前から以下が挙げられています。
■エリスリトールがタンパク質と結合し抗原性を示す可能性
低分子化合物であるエリスリトールによるアレルギー反応においては、エリスリトールがタンパク質と結合することで抗原性を獲得し、アレルギー反応を引き起こす可能性についても示唆されています。
■エリスリトールへのアレルギーにおいて皮膚プリックテストで陰性となる場合も
エリスリトール摂取によりIgE反応陽性となり食物経口負荷試験、皮膚プリックテスト、好塩基球活性化試験で陽性となる例もありますが中には皮膚プリックテストで陰性となるケースも見られています。
症例:
アレルギー性鼻炎の既往のある5歳男児
低カロリーゼリー食品の摂食30分後から咳、全身の蕁麻疹、眼瞼周囲の浮腫、喘鳴が出現
少量(2口)では症状出現しなかったが、より多い量では症状出現した
プリックテストではエリスリトール量が1~300mg/mlでも陰性であったが、1~20mg/mlの皮内テストでは陽性
症例:
26歳女性
低カロリー飲料・あんパン、栄養ドリンクなどを摂食後にアナフィラキシー
症状出現した原因と見られる食品を用いたプリックテストでは陰性
1%濃度のエリスリトールでの食物経口負荷試験では側下眼瞼の浮腫、顔面の膨疹などの出現を確認した
エリスリトールと同様に低分子化合物によるアレルギーとしまして、着色料として使用されるコチニール色素(カルミン酸)が抗原となるアレルギーなどがあります。
エリスリトールによるアレルギー反応のメカニズムについてはまだ明確になっていない面がありますが、また情報をアップデートしていきたいと思います。
着色料にアレルギー症状を示すのか?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1571
出典・参考:プリックテスト陰性、皮内テスト陽性のエリスリトールアレルギー男子例
プリックテストで診断をなしえなかった甘味料エリスリトールによるアナフィラキシーの一例
人工甘味料投与はマウスアレルギー性気道炎症を増悪させる
エスビー アレルゲンフリー(27品目不使用)カレーフレークN 1kgD
512kcal/100g
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とろみもあり美味しかった…