Author クミタスさん
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2017.06.09
激しいスポーツは喘息発作の増悪因子となることもあり、また運動が誘発因子となる食物依存性運動誘発アナフィラキシーに至る場合があり、それまでにアレルギー症状の自覚のなかった児が食後の運動時に初めて症状出現することもあります。
ジュニアスポーツ指導者においては、捻挫、打撲、擦り傷、つき指、熱中症、骨折等への対応以外に、食事摂取時の配慮、アレルギー疾患の緊急対応に関しても日頃からの認識が必要となる局面が想定され得るところでもあります。
競技により異なりますが、日本サッカー協会では遠征、合宿時の対応も含め以下に示し、指導者に指針、対応フローの把握、理解を促しています。
日本サッカー協会 食物アレルギーに関する指針について
https://www.jfa.jp/football_family/medical/a05.html#attn01
日本サッカー協会 アナフィラキシー発症時の対応フロー(例)
https://www.jfa.jp/football_family/pdf/medical/a05_03.pdf
アナフィラキシーショックについて知っていますか?
https://www.jfa.jp/football_family/medical/a06.html
北海道内のジュニアスポーツ指導者97名(20歳~65歳。平均年齢40.5歳、男79人。球技系、演技・記録系、格技・体重系)を対象に2013年1月下旬、2014年1月下旬におこなわれたドーピング、サプリメント、食物アレルギーに関する認識や知識についてのアンケート調査では、
「アレルギーの仕組み」についての理解程度について、「ほとんどわからない」が25.0%、「少し分かる(説明困難)」46.9%であり、ある程度説明できるぐらいに理解している割合は全体の30%に満たず、表示義務7品目すべてを回答できる人は10%ほどとの回答状況となっています。
アレルギー児一人ひとりの状況を把握しながら、有事に余裕をもって対応できるよう、ジュニアスポーツ指導者における理解促進も望まれるところでしょう。
出典・参考:北海道のジュニアスポーツ指導者におけるドーピング、サプリメントおよび食物アレルギーへの認識について
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