1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

ハチ毒にアレルギー反応のある方での一部のアリ刺咬に注意

2017.06.29

投稿者
クミタス

2.5mm~6mmの体長の赤茶色をした小型のアリであるヒアリは平成29年5月26日に兵庫県尼崎市の港で、平成29年6月29日に愛知県の港でも発見されるなど、各地での発見が相次いでいますが、日本の在来種では見られないアリ塚をつくるアリで、日本では特定外来生物に指定され、中国、台湾には定着しています。

平成29年6月20日に兵庫県で、平成29年6月23日に大阪府で発見されたアカカミアリは、既に見つかっている硫黄島、沖縄本島(米軍基地周辺)、伊江島(レーダー基地)のうち定着していると見られる地域もあり、体長3~5mmで赤茶色、頭部は褐色のアリになります。

ヒアリ(Solenopsis invicta)、アカカミアリ(Solenopsis geminata)の毒には、アルカロイド毒であるゾレノプシン(2-メチル-6-アルキルビペリディン)が含まれ、熱感を伴う激しい痛み、水疱、腫れ、膿などの症状が出現することがあります。安静の上、症状が悪化する場合は受診できるのが望ましいでしょう。

またハチ毒との共通成分であるホスホリパーゼ、ヒアルロニダーゼなどが含まれると、刺咬された経験が無くても、ハチ毒にアレルギー症状が出現したことのある方、また皮膚テストや蜂特異的IgE抗体価検査などのアレルギー検査で陽性反応を示した方においては、症状が強く出現する場合があります。

アナフィラキシーに至る場合はエピペン投与、近医への速やかな受診のうえ、刺咬したと思われること、周囲の方にもできるだけハチ毒へのアレルギーの既往を伝えられるようにしましょう。

予防対策
https://gairaisyu.tokyo/document/hiari_taisaku.pdf
ヒアリに刺された場合の留意事項について
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/hoken/files/notice_hiari.pdf
 

    {genreName}

      {topics}