運動誘発喉頭閉塞症は、運動によって誘発される喉頭閉塞症で、運動をしていて気道粘膜の脱水、冷却、過剰な換気量や曝される大気汚染物質が原因となり、気道過敏性が亢進し、運動中に急激に吸気時の呼吸困難を生じたり、上気道吸気性喘鳴、咳、のどの閉塞感、のどの違和感を伴うことがあります。
運動誘発性喉頭閉塞症
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4190
運動誘発性喉頭閉塞症は、食物依存性運動誘発アナフィラキシーと鑑別が必要になる場合もあります。
9歳女児。パン摂取後のバスケットボールの練習中に吸気性喘鳴、咽頭絞扼感が出現した。アスピリン投与下のパン摂取および運動負荷試験で吸気性喘鳴が出現し、小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断された。運動前の小麦制限を指示した後も、食後の運動で吸気性喘鳴と意識障害があり複数回のアドレナリン投与を要したが、治療反応性に乏しい経過であった。アスピリン投与下の運動負荷試験を実施したところ、吸気性喘鳴および意識障害が出現し、フローボリューム曲線で吸気相のループ平坦化を認めた。脳波は覚醒所見であった。運動制限したが、不安や緊張で同様の症状を繰り返し、11歳の症状時喉頭内視鏡検査で吸気時の声帯閉鎖を認め、誘発性喉頭閉塞(inducible laryngeal obstruction:ILO)と最終診断された(出典・参照:山本圭亮, 増本夏子, 綿貫圭介, 萩尾泰明, 西間大祐, 山下文也, 増田景子, 黒川麻里, 中原和恵, 李守永 食物依存性運動誘発アナフィラキシーとの鑑別を要した誘発性喉頭閉塞の1例)。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーについては、他にも掲載しておりますので、よろしければご覧ください。
小麦にアレルギーのない方での大麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4375
食物依存性運動誘発アナフィラキシーと抜歯
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4676
米が原因と考えられる食物依存性運動誘発アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1949
入浴と食物依存性運動誘発アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3069
食物依存性運動誘発アナフィラキシー〜ポンカンなどの柑橘類で
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4542
桃のアレルゲンとバラ科果物の食物依存性運動誘発性アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4307
特定の大豆加工品による食物依存性運動誘発アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3655
シチューの王子さま 顆粒 アレルギー特定原材料等28品目不使用 2皿分×4袋入
33kcal/1皿分(ルウ7.5g)あたり
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