菊の栽培者や花屋さん、造園業、葬儀社にて菊の取扱機会の多い方、菊との接触機会のある方に見られますが、菊に接触して皮膚炎症状が出現することがあります。
キク科植物に接触することで、接触する手指、腕、脚などの部位を中心に紅斑、水疱のある湿疹と痒み、落屑性皮疹などが出現することがある場合、葉、茎に含まれるセスキテルペンラクトン系物質のアラントラクトン、アルテグラシン-Aなどへの反応が考えられており、菊接触皮膚炎の場合は、菊との接触を避け、ステロイド外用、抗ヒスタミン剤の投与等により、症状が鎮静、軽快する例が見られています。
菊接触皮膚炎においては、ダリア、ひまわり、たんぽぽ、ヨモギ、ブタクサ、チコリ、レタス、サラダ菜、マーガレット、アーティチョークなど、他のキク科植物に接触した場合にも反応を示す可能性があり、またキク科植物のヨモギの花粉と交差反応性のある果物、野菜にはセリ科(セロリ、ニンジン)、ウルシ科(マンゴー)、スパイスなどが、キク科植物のブタクサの花粉と交差反応性のある果物、野菜にはウリ科(メロン、スイカ、カンタロープ、ズッキーニ、キュウリ)、バショウ科(バナナ)などが挙げられ、花粉ー食物アレルギー症候群(PFAS)を発症する場合があります。
ヨモギ花粉症について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2279
職業上接触機会のある方以外にも、ガーデニングなどでもキク科植物に接触しており、皮膚炎症状のある方は、受診されると良いでしょう。
また、キク科植物の摂食によるアレルギー反応は以下でも掲載していますが、
レタスによる反応、アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2248
フキノトウによるアレルギー(花粉含有部分接食)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1954
ほかに、71歳女性でカモミールティーを接食し10分後に手掌のそう痒と舌の腫脹を自覚し、ヨモギ、フランスギク、タンポポ抗原への特異的IgE陽性であった例、65歳女性でカモミールティーと菓子パンを摂食し30分後に、全身蕁麻疹、嘔吐、呼吸苦となり、カモミール茶葉のプリックテスト陽性、ヨモギ特異的IgEクラス4であった例も見られています。
出典・参考:カモミールティーによるアナフィラキシーの1例
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