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アナフィラキシーの発生環境~親以外の監督者の場合も(2017.12.30更新)

2017.11.16

投稿者
クミタス

家庭での発生が6割


ACAAI(American College of Allergy, Asthma, and Immunology)の年次総会で発表された報告では、アナフィラキシーを経験した46人の子供(年齢=4か月〜16才;年齢中央値=8.5歳)において、アナフィラキシーは2回目である児は26%、21%でアドレナリン自動注射器を所有しており、91%で投与がおこなわれ、17%でアドレナリン自動注射器を2回投与する必要があった。
アナフィラキシーの発生場所は、家庭(61%)、医療施設(15%)、学校またはデイケア(11%)、レストラン(4%)、映画館(2%)、教会2%)と、家庭での発生が6割方を占めています。

成人の監督下での発生


小児でアナフィラキシー反応が起こった際の31.5%において成人の監督下で発生しており、そのうち65%における監督者は、子供の親ではない成人である、という示唆もあります。
これは2012年12月~2015年4月までの期間で、カナダの4施設の救急部での小児アナフィラキシー症例のデータを元にされていますが、シッターさんによる育児補助機会の多さ、保育所、幼稚園の使用状況によっても変わってくるところかと思います。

年末年始の帰省時など、子供にとって食べ慣れていない食事や食品の摂食機会がある場合もあるかと思いますが、祖父母、親戚が集まる場で、両親の目が届かない間においても、誤食の機会を減らせられるよう、必要に応じアレルゲンとなる食物の情報、食べた場合にどうなるか、緊急時の対応等を祖父母、親戚の方等にもできる限り共有できるようにしておけることは、望ましい対策とも言えます。
またちょっとした外出時においてもエピペンを携帯できるようにし、想定外の際においてもエピペンを使用できるようにトレーニングを定期的におこなっておけると、より望ましいと言えるでしょう。


出典・参考:Food-induced anaphylaxis common among children despite adult supervision

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