摂取が可能な食材であることを確認後に、一旦摂取を中断し、再開時に
食物蛋白誘発胃腸炎を発症するケースも見られています。
2022年4月~2024年2月に当科で診療した卵黄による食物蛋白誘発胃腸炎 20例中、詳細な摂取状況の記録のある14例について、卵黄の摂取歴を調査した結果、男児8例、女児6例(兄弟1組、双胎1組)、兄弟例を除き、第1子で、全例で発症前に卵黄の無摂取期間を認めた。
摂取状況の各平均 (±SD)は、平均摂取開始日 200.9日 (±10.4)、最終安全摂取日 211.1日 (±9.9)、発症前摂取回数 8.2回 (±3.9)、発症前摂取間隔1.3日(±0.1) 摂取中断期間 23.1日 (±27.1)、 食物蛋白誘発胃腸炎 発症日 233.7日 (±26.7)であった。
卵黄無摂取期間の理由は、
1) 他の食材の摂取・増量(71%),
2) 卵白の摂取・増量 (7%),
3) アレルギー疑いで一時中断 (7%),
4) その他 (14%)であった。1週間程度の期間に集中的に卵黄を増量し、その後1週間以上未摂取期間を置いて、卵黄の再摂取時に食物蛋白誘発胃腸炎を発症している例がほとんどであった。初期の摂取方法や、未摂取間隔が卵黄による食物蛋白誘発胃腸炎発症に関与している可能性がある(出典・参照:藤井洋輔 目瀬優衣 長尾美奈 田村奈悠 新治文子 廻京子 後藤振一郎 井上勝 岡山赤十字病院小児科 乳児期の卵黄摂取間隔と卵黄 FPIES 発症に関する検討)。
食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)における継続摂取が有効な例に関しては、以下も併せてご覧ください。
食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)における継続摂取の影響可能性
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4576
潰瘍性大腸炎に食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)を合併したケース
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1093
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