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最近の誤食、混入事例から

2017.12.05

投稿者
クミタス

給食での誤食~アレルゲンを含むメニューの誤配


支援学校において、えびアレルギーのある高等部の生徒に誤って「えびフライ」を配膳し、生徒が喫食するという事案が発生しています。幸いにも喫食後に当該生徒にアレルギー症状は出ていなかったようですが、背景として「学校における食物アレルギー対応ガイドライン」内で規定する、1か月分の献立チェックを複数の教員で行い、管理職へ結果報告をおこなうこと、はなされておらず、また、すべての大坂府立支援学校に対し、学校給食における食物アレルギー事故防止について、ガイドラインに基づいた対応を行うよう、全教職員に周知徹底を図る旨を通知し、当該校においても校長が全教職員に周知していたものの、配膳時、喫食時にアレルギー対応が必要な生徒の給食内容に誤りがないか、複数の教員での確認がなされていなかった、ことが挙げられています。

再発防止の取組として、
ガイドラインに沿った各学校における以下対策を含む実施マニュアルの作成
・食物アレルギー対応が必要な児童生徒の当該月の献立について、前月中に複数の教員でチェックし、献立表に確認サインを記載する。
・当日朝の打合せで、給食内容につき、食物アレルギー対応のある全児童生徒について全教職員で情報共有する。
・配膳、喫食前に、食物アレルギー対応のある児童生徒の給食内容等について複数の教員で声出し指さしでチェックし、献立表に確認サインを記載する。
すべての府立支援学校に対して、早急に各学校のマニュアルを提出させるなど、食物アレルギーの事故防止対策の状況を確認し、指導を進める。
教育庁の職員が、毎年すべての府立支援学校を訪問し、食物アレルギーの事故防止対策の状況について調査を行う。
ことを示しています。

混入による含有


「ブラウンシュガーファースト ココナッツアイス ミントチョコレートチップ 90ml」において、使用されている「オーガニック・チョコドロップ (原産国:フランス)」は、乳を使用し製造しているミルクチョコレートと同一製造ラインで製造しており、製造工程で「乳」が混入してしまったことなどが原因と考えられる原材料表記すべき量の「乳」が検出されています。また発覚の経緯として当該商品を摂食し、乳へのアレルギー反応と考えられる症状出現の報告がなされています。

いままでにも海外製品のチョコレートにおいて、原材料名に乳、乳製品使用の記載がなく、製造ライン上で乳を使用している製品において、アレルギー反応と考えられる症状出現に至ったと報告された例もありますが、混入程度によりアレルギー反応と見られる症状が出現する場合があります。
特定原材料がコンタミネーションにより常に10ppm以上混入し含有している場合、日本国内の基準では原材料に表記するべき含有量となり原材料名内での表示の必要がありますが、海外製品においてはコンタミネーションによる含有程度が明らかにされていないこともありますので、原材料名にアレルゲンの含有商品と表記されていない商品においても、製造ライン上で使用されている場合、微量に反応される方はご留意ください。

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