オマリズマブ (抗IgEモノクローナル抗体。商品名:ゾレア) は日本では既存治療で喘息症状のコントロールが難しい難治性の喘息患者さんに適用が認められている生物学的製剤の注射剤で、現在までに重症喘息治療以外に喘息合併の好酸球性中耳炎、好酸球性副鼻腔炎等の投与による改善例等が見られています。
また、喘息合併の食物アレルギー患者さんでの使用もなされており、重症気管支喘息と卵、小麦アレルギーのある7歳男児における経口免疫療法実施時にオマリズマブを投与することで、気管支喘息のコントロールは良好な状態で、経口免疫療法開始13か月後に10日間の鶏卵除去を経て、症状なく加熱卵1個の摂取が可能になり、その後、小麦においてもオマリズマブ投薬下での経口免疫療法を経て、制限なく摂取できるようになった国内例もあります。
そして複数の食物抗原にアレルギー反応のある方における海外例として、2015年3月25日~2016年8月18日までの間に参加者候補から評価され、乳、卵、小麦、大豆、ゴマ、ピーナッツ、ナッツなど複数の食物にアレルギー反応のある4~15歳の48名にて、オマリズマブ注射群、プラセボ注射群にランダムに割り当て、オマリズマブまたはプラセボを16週間投与し、8週目から経口免疫療法を開始し、36週時点でオマリズマブを投与した36人の子供のうち、30人(83%)はアレルギーのある2つ以上の食品を少なくとも2gを食べることができたのに対し、プラセボ群で食べられたのは児12人のうち4人(33%)だった、
また両群において重度の有害事象はなかった、との報告がなされています。
出典・参考:Anti-IgE treatment with oral immunotherapy in multifood allergic participants: a double-blind, randomised, controlled trial
乳アレルギー児にオマリズマブを併用した経口免疫療法下で、10名中9名が目標量に到達し、誘発症状は1.6%と少なく多くは軽度の症状であった例、ピーナッツアレルギーにおける併用での目標量到達例などもあります(Oral immunotherapy and anti-IgE antibody treatment for food allergy)。
オマリズマブは、血中で遊離状態のIgEに結合することで、抗原に対する反応性を低下させる作用があり、経口免疫療法において、より症状出現を抑え得る補助となり、目標量到達までの時間短縮となる可能性はあります。ただ、オマリズマブ投与終了後の維持期に症状出現する場合があり、いつまで投与するべきかの検討などを含め、また新たな報告についてご紹介していきたいと思います。
桜井食品 お米を使ったお好み焼粉 200g
366kcal/100g
13824
uki
初めて米粉を使ったお好み…