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平成28年シーズンのインフルエンザワクチンの副反応疑い状況について

2017.12.27

投稿者
クミタス

平成28年シーズン(平成28.9.1~平成29.8.31)での抗インフルエンザウイルス薬のタミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビル接種による副反応疑い報告の内容は、平成27年シーズンの報告内容と比較して大きな変化はなく、アナフィラキシーと評価された例は8例(可能性があると報告されたのは19例)となっています。
突然走り出す、飛び降り、予期できない行動で制止しなければ生命に影響が及ぶ可能性のある異常行動は発熱後6日目以降に見られることもあります。異常行動は抗インフルエンザウイルス薬の投与がない場合にも発生し、10歳~18歳での発生が多く見られ、男女では男児で多く、眠りから覚めてすぐに起こることが多いとの調査結果が見られています。
小児・未成年者がインフルエンザで、自宅療養する場合は、抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無によらず、インフルエンザと診断され治療が開始された後、少なくとも2日間は保護者等は小児・未成年者を1人にしないことを原則とし、異常行動が発生した場合でも、小児・未成年者が容易に住居外に飛び出ないための対策として、以下などが挙げられています。
・玄関や全ての部屋の窓の施錠を確実に行う(内鍵、補助錠含む)
・ベランダに面していない部屋で寝かせる
・窓に格子がある部屋がある場合、窓に格子のある部屋で寝かせる

​アナフィラキシーの多くは投与から30分内でおこると見られていますが、症状としては、皮膚のかゆみ、じんま疹、紅斑・皮膚の発赤などの皮膚症状、眠気、腹痛、吐き気などの消化器症状、視覚の異常、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさなどの呼吸器症状、何となく不機嫌、元気がない、眠気といった兆候から蒼白、意識混濁などの神経症状があります。
アナフィラキシーへの対応として、接種後30分程は状態を十分に観察し、接種後に異常が認められた場合には、速やかに受診できるようにしましょう。


医薬品・医療機器等安全性情報
https://www.pmda.go.jp/files/000221898.pdf
インフルエンザ罹患に伴う 異常行動研究 2017年3月31日までのデータ取りまとめ 2016/2017シーズン報告 
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000184039.pdf

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