1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

花粉と症状

2025.02.04

投稿者
クミタス

花粉―食物アレルギー症候群(PFAS)に関与する花粉と食物として、以下などが挙げられています。
 
■スギ
交差反応性のある主な食物
・ナス科トマト
 
■カバノキ科(シラカンバ、ハンノキ、オオバヤシャブシ) Bet v 1 ホモログ(PR-10)、プロフィリン
交差反応性のある主な食物
・バラ科(リンゴ、ナシ、モモ、アンズ、サクランボ(アメリカンチェリー含む)、アーモンドなど)
・カバノキ科ヘーゼルナッツ
・マタタビ科キウイフルーツ
・マメ科(大豆、ピーナッツ、緑豆もやし)
 
■イネ科(カモガヤ、オオアワガエリ) プロフィリン
交差反応性のある主な食物
・ウリ科(スイカ、メロン)
・ナス科(トマト、ジャガイモ)
・ミカン科オレンジ
・マタタビ科キウイフルーツ
・マメ科(ピーナッツ)
 
■ブタクサ プロフィリン
交差反応性のある主な食物
・ウリ科(カボチャ、キュウリ、ゴーヤ、ズッキーニ、トウガン、ハヤトウリ、ヘチマ、スイカ、メロン)
・バショウ科バナナ
 
■ヨモギ プロフィリン
交差反応性のある主な食物
・セリ科(ニンジン、セロリ、スパイス類(クミン、コリアンダー、フェンネルなど))
・ウルシ科マンゴー
 
全国のアレルギー疾患医療拠点病院に勤務する職員を対象に、本人と同居家族のアレルギー疾患に関するウェブアンケートを行った結果、解析対象者は24,444人で、うち15歳未満の小児は5,380人、小児の花粉症期間有症率は22.1%で、5歳以降で有症率が大幅に増加し、12歳では43.3%だった。花粉症有症率は沖縄で最も低く6.2%で、北海道は27.5%、その他の地域は30-50%程度であった。
何らかの症状があり除去している果物として、小児ではキウイ(原因食物の3位)、モモ(5位)、メロン(8位)、成人を含めた全年齢ではキウイ(1位)、メロン(3位)が上位を占め、果物による花粉―食物アレルギー症候群(PFAS)を疑う有病率は、北海道が最も高い4.7%、その他の地域では1%程度で、原因果物は北海道ではバラ科果物(原因果物の65%)、その他の地域ではキウイ(23-34%)とメロン(17-35%)の占める割合が多かった(出典・参照:全国アレルギー疾患有病率調査からみえた花粉症と果物アレルギー 加藤泰輔,伊藤靖典,吉田幸一,高橋亨平,今野哲,福家辰樹,福冨友馬,後藤穣,田中暁生,手塚純一郎,松崎寛司,長尾みづほ,中村好一 富山大学医学部小児科,足立雄一 令和4年度厚生労働科学研究「アレルギー疾患の多様性,生活実態を把握するための疫学研究」研究班)。

PFAS、OAS〜小児における発症状況例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1597 
PFAS(花粉ー食物アレルギー症候群)発症において
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2595 
花粉への反応と症状出現しやすい食物~果物・野菜アレルギー OAS、PFAS
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1331 

    {genreName}

      {topics}