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缶詰食品とアレルギー

2025.04.21

投稿者
クミタス

缶詰の桃を摂食した後に生じたアレルギーについては以下で掲載しておりますが、
缶詰の桃によるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4050 
今回は、缶詰の魚とアレルギーに関する報告例を記載します。

17種類の缶詰魚製品(サーモンn = 8、マグロn = 7、イワシn = 2)の魚は、調理した魚に比べて、パルブアルブミン含有量とパルブアルブミン特異的IgE抗体への結合が著しく減少していたが、パルブアルブミン、トロポミオシン、コラーゲンなどの魚アレルゲンは、依然として特異的IgE結合能を維持していた。53人の患者さんのうち、66%が缶詰の魚タンパク質への特異的IgE結合を示し、缶詰のイワシには51% 、次いで缶詰のサーモン (43%~45%)、マグロ (8%~17%) であった(出典・参照:Thermostable allergens in canned fish: Evaluating risks for fish allergy)。
パルブアルブミンは熱耐性がありますが、100℃超である程度の加熱時間での高温加熱や高圧処理により抗原性が低減します。また水溶性タンパク質のため魚の身を水でさらす、水さらし処理によりパルブアルブミン量は低減します。マグロアレルギーの方で、ツナ缶を一定量摂取可能な方や、アレルギー症状が出現する方もいらっしゃっており、食品においてどの程度抗原性があるか、に依ってもアレルギー出現に違いがあります。よろしければこちらもご覧ください。
魚アレルギー~摂取可能な魚、魚加工品がある場合も
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2811

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