バリア障害のある皮膚で食物抗原に曝露し、経皮感作した後、その食物を摂食して食物アレルギーを発症することがありますが、経皮感作した後での皮膚バリア障害は、食物アレルギーを悪化させるのでしょうか?
マウスでの実験にて、マウス耳介にアジュバント(補助剤)として活性化ビタミンD3のアナログであるMC903を使用のうえ、卵白アレルゲンのオボアルブミンを塗布して経皮感作が成立した後、初回のオボアルブミンの食物経口負荷試験を行ったところ、即時型の下痢症状と低体温が誘発された。
その後、MC903を繰り返し塗布するか、テープストリッピング(セロハンテープなどの粘着性テープを皮膚に貼り引きはがすを繰り返す操作。20~30回繰り返すと角質層がほぼはがれます)をおこない、皮膚バリアが破壊された状態で、2回目のオボアルブミンでの食物経口負荷試験をおこなったところ、1回目の状態よりもマウスマスト細胞プロテアーゼ-1(mMCP1)が上昇し、下痢症状が悪化した。
一方、MC903の塗布による皮膚炎の増悪をデキサメタゾン(ステロイド剤)の塗布により抑制すると、2回目の食物経口負荷試験で誘発される下痢症状は軽快した。
と報告しており、皮膚炎症下では食物アレルギーの症状がより強く出る可能性があり、皮膚炎症状を悪化させておくと、アレルゲンの経口摂取により惹起される食物アレルギー症状が増悪する可能性があることを示唆しています。
経皮感作による食物アレルギーの症状を抑えるうえで、必要な場合の食物除去に加え皮膚炎症状のコントロールが有用と考えられる内容でもありますが、今後、他の報告などもご紹介していきたいと思います。
出典:Skin inflammation exacerbates food allergy symptoms in epicutaneously sensitized mice.
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