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妊娠中の過度な摂食に注意~ポリフェノールの動脈管収縮作用 6.14更新

2018.05.09

投稿者
クミタス

体に良い、と言われている食物でも、長期で過度な摂取下では、リスク面もあります。特に妊娠中は、摂取食物には配慮されている方も多いかと思いますが、それがかえって予期せぬ状態を引き起こす場合もあります。

母体のポリフェノール類の過剰摂取と児の動脈管収縮


妊娠中に毎日プルーン3個、種々のドライフルーツ、1日1杯市販の青汁を積極的に摂取し出産。出産した女児において、出生3時間後からチアノーゼが見られ、心エコー検査で右室求心性肥大と右室圧上昇、卵円孔での両方向性短絡を認め、わずかに開存している動脈管を確認、動脈管早期収縮と考えられ、胎生期に動脈管が狭小化することにより出生後から遷延性肺高血圧や右室壁肥厚を来たした国内例の報告など、ポリフェノール類(アントシアニンなどのフラボノイドなど)の早期摂取により新生児において動脈管早期収縮を来す可能性が考えられています。

プルーン以外にも妊娠30週くらいからポリフェノール類を含むベリーティーを毎日飲用し出産した児での動脈管早期収縮例など、ポリフェノール類を含むハーブティー、フルーツティ―、茶、野菜飲料、果汁飲料の摂取と動脈管早期収縮との関連を示唆する報告は今までにもなされています。

1日にプルーン3個、種々のドライフルーツ、1杯の青汁は摂取量として決して異常な量ではないものの、特に妊娠後期の胎内でポリフェノール類を吸収することにより、胎児の血流を成立させるうえで重要な動脈管を、収縮させる可能性があることは留意したい点です。


出典・参照:母体のプルーン(アントシアニン)過剰摂取による動脈管早期収縮が疑われた新生児の一例

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