症例報告数として多くはありませんが、ウニによりアレルギー反応を示す場合があります。
・生ウニ、またゆでたウニにおいて、皮膚プリックテスト(SPT)、特異的IgE抗体反応で陽性を示している例がみられています。
・症状例:生ウニを摂食後に、口の周りの紅斑、痒みがあった5歳女児の国内例が報告されていますが、反応するウニのアレルゲンタンパク質により、ウニを摂食し口腔を中心とした症状が出現する可能性があります(以下の40歳男性ではゆでたウニの抽出エキスが口腔粘膜に接触した5分後に唇の掻痒がみられたとも報告されています)。
・症状例:ゆでたウニを摂食10分後に皮膚掻痒と蕁麻疹、息切れ、喘鳴の症状が出現した40歳男性での例が報告されていますが、反応するウニのアレルゲンタンパク質により、ウニを摂食して全身性の症状が出現する可能性があります。
・エビのDBPCFC(ダブルブラインドプラセボコントロール負荷試験)により陽性でウニの摂食歴のない患者さん10人(全例で生エビおよび加熱エビの複数のコンポーネントに特的IgE抗体を持っていた)において、生のウニでは全例陰性、加熱したウニでは6例が38kD(タンパク質)に反応、1例のみが高分子量タンパク質(ウニの主要コンポーネントが160kD(タンパク質)と報告されています)に反応、3例のプール血清による抑制試験では、 インヒビター(抑制物質)にエビトロポミオシン、エビアルギニンキナーゼ、コ ントロールとしてヘーゼルナッツのアレルゲンの1つである11Sグロブリン(Cor a 9)を用いたところ、エビトロポミオシンのみが、加熱ウニの38kDの反応を部分的に抑制しており、エビにアレルギーのある患者さんの中では、反応するアレルゲンタンパク質により、ウニにもアレルギー反応を示す場合があることが示唆されています(エビと軟体動物の臨床的交差性(約15%と推定)よりも、エビと加熱ウニの臨床的交差性は低いとみられています)。
・生ウニにアレルギー反応を示す方の中ではイクラへのアレルギーを合併している例も見られており、ウニにアレルギーのある5例の中では、2例でイクラへのアレルギー反応があったとの報告もなされています。
ウニによるアレルギーにおいては、アレルゲンの同定も一部なされていますが、また新たな示唆を追加していきたいと思います。
出典・参考:Food allergy to Paracentrotus lividus (sea urchin roe).
ウニアレルゲン解析の試み
Pascal M, Grishina G, Yang A, Ayuso R. A sea urchin roe tropomyosin-like protein is recognized in vitro by shrimp-allergic individuals.
Allergens News Network メール No.2 ファディア
日清 マヨドレ 315g
83kcal/1食分(15g)あたり
14653
細川真奈
我が家のマヨネーズはいつ…