発症後で、アナフィラキシー歴のある児での継続摂取
ピーナッツにアレルギー症状があり、アナフィラキシー歴のある児においても、経口免疫療法は有用で安全なものか?を検証した報告があります。
2011年~2013年にピーナッツにアナフィラキシー歴のある患者さん22人に、経口免疫療法を実施し、徐々に摂取量を1日795mgのピーナッツタンパク質にまで増加させ、その後毎日維持量(795mg)を摂取し、そして2週間摂食せず、その後に795mgでの食物経口負荷試験を実施したところ、
22人とも経口免疫療法開始後8ヵ月までに脱感作を達成し、
2年以内にプロトコールを完了、2年後に15名(68.1%)が持続的脱感作を獲得(この時点では経口免疫療法を実施していないピーナッツにアナフィラキシー歴のある対照群では18.1%)、
2年後、経口免疫療法群ではピーナッツ特異的IgEの中央値は有意に低下した(38.5から12.4kUA/L)が、対照群では減少しなかった。
経口免疫療法実施群において、43%で病院にて、5%で家庭で副反応が起こっており、3人が病院で2人が家庭でアドレナリン投与をおこなった。
ピーナッツにアナフィラキシー歴のある小児においても、経口免疫療法は持続的脱感作を獲得しやすくなる可能性があることが伺えるとともに、副反応に留意する必要があるところでもあります。
出典:Oral Immunotherapy in Japanese Children with Anaphylactic Peanut Allergy.
発症前の早期からの摂食
ピーナッツを早期から摂取することで、ピーナッツアレルギーの発症予防につながり、ピーナッツアレルギーが多い国では乳児期の早期(4~11ヶ月)にピーナッツを含む食品の摂取を開始することを推奨すべきである、との見解も示されています。
ピーナッツアレルギー発症予防に関するコンセンサスステートメント
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/889
一方で、報告数として多くはないものの、新生児ー乳児消化管アレルギー(新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症)の代表的な疾患の1つである食物蛋白誘発胃腸炎を引き起こす場合がある、との示唆もあります。食物蛋白誘発胃腸炎においては、嘔吐、下痢、下血をきたし、脱水、慢性化すると体重減少をおこすことがあり、牛乳で多くほかに大豆、また離乳食初期に摂食することの多い米、オート麦なども原因食物となることがあることは留意しておきたいところです。
出典・参照:Food protein-induced enterocolitis syndrome to peanut with early introduction: a clinical dilemma
様々なタイプのある新生児-乳児消化管アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1773
スギヤマしそ油【280g】
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しそ油は初めてです。パッ…