食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因食物例から
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2164
に続き、新たな食物例をお送りします。
・プルーン
51歳男性で、以前からバラ科植物のモモ、イチゴの摂食後に口腔内に痒みがあり、プルーン(バラ科植物の西洋スモモ)摂食後に自転車で通勤し、顔面の痒みが出現、1時間後には顔面から四肢にかけて掻痒と紅斑が増強、呼吸苦と胸部圧迫感を認めていたが軽快した。後日、血液検査では花粉関連の特異的IgE抗体値が軽度上昇、プルーンでの皮膚プリックテスト(SPT)は、紅斑11.3mm、膨疹6.6mmであり、プルーンによるアナフィラキシーと診断された例の報告があります(出典・参照:プルーンによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーを認めた1例)。
アレルギー表示におけるもも、ネクタリン、すももについて
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/670
・ネギ、タマネギ
ネギは、タマネギ、アサツキ、ワケギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、エシャロットなどと同様、ネギ属に分類される植物になります。
18歳女性で朝食後、自転車で通学中に顔面膨脹、咳、呼吸困難の出現を3回経験しており、共通して摂食していたネギでのプリックテストで1+、タマネギも1+。加熱したネギを摂取し、運動負荷試験をおこなったところ、アナフィラキシー症状が誘発され、タマネギでも同様にアナフィラキシー症状が誘発された例も報告されています(出典・参照:ネギによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例)。
・生姜
報告数は多くはありませんが、7歳女児で、小学校入学後、給食後の昼休みに週1~2回、まぶたの腫れ、蕁麻疹、喘鳴などの症状を認めるようになり、近医で食物依存性運動誘発アナフィラキシーが疑われたが、原因可能性のある食物は陰性で、やむを得ず昼休みに運動しないように指示されていた。その後も週に1回程度、顔面のむくみ、咳、喘鳴が出現しており、改めて原因抗原の特定を試みたところ、生姜摂取後に運動負荷を行った場合のみアナフィラキシー症状を呈した例の報告もなされています(出典・参照:生姜による食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例)。
原因としてすぐに想起しにくい食物が原因となっている場合もあることが伺えます。食後、食後の運動により不調がある場合は、何を食べていたか振り返られるようにメモを取って置いたり、給食献立表を管理しておけることが望ましいでしょう。
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みっそん
少しあっさり目な印象でし…