Author クミタスさん
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2018.08.08
輸液製剤とは、静脈内などを経て体内に投与することによって治療効果を上げることを目的としており、水分や電解質などを主に点滴にて投与されます。また、薬剤投与のための溶解・希釈剤として用いられる場合もあります。
多くはありませんが、輸液製剤によるアレルギー反応、アナフィラキシー反応、アレルギー様反応、アナフィラキシー様反応例は今までにも確認されており、マルト―ス含有輸液製剤の投与開始後まもなく(数分内など)呼吸困難、血圧低下、全身発赤、掻痒が出現し、アナフィラキシーと診断された例が報告されています。アドレナリン筋肉注射後、症状は改善し、後日の精査にて、マルト―ス加乳酸リンゲル液の10倍希釈液での即時型皮膚反応検査で陽性であった例、ポタコールRでの皮膚プリックテストは陰性であったが、チャレンジテストでは陽性、マルトス10%での皮膚プリックテストは判定不可で皮内テストで陽性であった例などもあります。
原因として夾雑物(本来含有されない物質で、混じり込んだ別の物質)が原因なのではないかとの示唆もなされていますが、「グルコース重合体であるデキストラン(dextran)に対するアレルギーや抗体の存在報告や、マルトースに分解されるでん粉由来のグルコースポリマーであるCAPD用イコデキストリンにアレルギーの報告があることなどから、マルトースを抗原(の一部)として認識する抗体が存在し、即時型過敏反応を惹起する可能性はあると考えられる」との意見もあります。
輸液製剤使用後まもなく不調がある場合は、その旨を速やかに伝えられるのが望ましいでしょう。
参考:マルトス10%輸液(10%マルトース注射液)、ポタコールR輸液(5%マルトース加乳酸リンゲル液)、ソルラクトTMR輸液(マルトース加乳酸リンゲル液)など
添付文書内の重大な副作用の欄には、以下記載がなされています。
アナフィラキシーショック:アナフィラキシーショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、血圧低下、頻脈、蕁麻疹、潮紅等の症状が認められた場合には投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。
出典・参照:輸液製剤を原因としてアナフィラキシーを発症した症例
マルトース輸液製剤によるアナフィラキシーショックの1例
薬剤へのアレルギー② 添加物への過敏反応、アレルギー反応
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1642
薬剤へのアレルギー、薬疹とは?①
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1510
薬剤へのアレルギー~食物由来添加物を使用している薬剤のタンパク質量について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1388
食物抗原を含む薬剤(一例)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2025
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