金属アレルギーにおいては、以下にも掲載しておりますが、
全身型金属アレルギー、掌蹠膿疱症について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1194
食物中の金属により皮疹が出現する場合があります。
手のひらや指、足の裏などに小さな水疱ができ、痒くて掻くと皮がむけ、長期の場合はこれが繰り返されます。全身型金属アレルギーにおいては、見られる症状でもあります。中には、「生後7か月の母乳栄養男児にて、生後4か月より両足蹠に汗疱状湿疹が出現。ステロイド外用使用を続けるも軽快せず、パッチテスト48時間、96時間後判定にて0.5%重クロム酸カリウムで強陽性を示すとともに、発熱と全身に撒布疹を認めた。患児自身はほとんどクロム含有物との接触や摂取がなかったが、授乳中の母親がクロムを多く含むチョコレートとココアを毎日多量に摂取していたため、その摂取を禁止したところ、2週間以内に汗疱状湿疹は治癒した。皮疹軽快後母親に、チョコレートとココアの摂取を再開しながら授乳するように指示したところ、2日後に患児の汗疱状湿疹が再燃した」例も見られています(出典・参照:母乳中のクロムに対する全身型金属アレルギーによると考えられた乳児の汗疱状湿疹)。
チョコレート、ココアの摂食後に水疱状の皮疹などがある場合、含有するニッケル、クロム、コバルトなどに反応している可能性も考えられます。
カカオの原産地(土壌条件)によっても物質により濃度に違いがあることがありますが、カカオ含有量の高いチョコレートにおいて、ニッケルなどの濃度が高い場合があります。
「ヒトが 1 日に吸収するニッケルの量は、平均で食物からは約 10 μg、水からは約 5 μg、硫酸ニッケルを添加したスクランブルエッグを摂取をした場合、腸で吸収されるニッケルは1%で、吸収されたニッケルの半減期は、平均28±9時間。米国で報告された研究では母乳中のニッケル濃度は約 15 µg/kg 体重」、「体内に取り込まれたクロムは、尿や便から、少なくとも80%が排泄され、消化管で3価クロムは0.5%以下~3%、クロム酸塩(6価クロム)は約2%吸収」との報告もあります。
全身型金属アレルギーと診断された場合には、その金属含有物との接触の回避、金属を多く含む食品の摂取制限がなされることがあります。多くは便により体外に排出されますが、毎日多量に摂取していると半減期が12時間以上の物質の場合、体内蓄積量が上がった状態が続くことにもなるため、間隔を空けて摂食する、多量摂取にならないようにすることでも、体内に取り込まれた金属類の量を抑制することにつながります。
チョコレートを摂食し症状出現する場合、食物中の金属に反応する以外の要因可能性もありますが、またアップデートしていきたいと思います。
出典・引用:高カカオをうたったチョコレート(結果報告)国民生活センター
母乳中のクロムに対する全身型金属アレルギーによると考えられた乳児の汗疱状湿疹 兵庫県立加古川病院皮膚科、神戸大学大学院医学系研究科 足立厚子 堀川達弥
清涼飲料水評価書 ニッケル 2012年2月 食品安全委員会 化学物質・汚染物質専門調査会
3 価クロム化合物 - 環境省
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