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蒸気、煙による症状出現~コーヒー豆の焙煎の例など

2018.10.07

投稿者
クミタス

アレルギー性鼻炎はIgE抗体反応にて、発作性反復性のくしゃみ、水性鼻漏、鼻閉が主な症状となりますが、同じような症状で、非アレルギー性の鼻症状は鼻粘膜の局所自律神経(無意識に作用する神経)が過敏に反応して症状が生ずると考えられており、誘引物質としては、寒暖差、たばこや線香、お香などの煙、匂い等の刺激物質が考えられています。

蒸気、煙の吸入によるアレルギー症状出現


また、エビ、カニ、イカ、魚、蕎麦など食物の調理時の蒸気を吸入し、食物アレルギーの症状が出現する場合もあり、その場合、鼻汁、鼻水、咳、咽頭の違和感、眼のかゆみ、皮膚掻痒、発疹といった症状が出現することがあります。

コーヒー豆の焙煎後に反応する例も見られており、子供の頃から季節性ではない通年性のアレルギー性鼻炎があり、10年前から喫茶店でコーヒー焙煎をおこなうようになった50歳女性において、数年前から焙煎の煙の吸入時、後に咳、鼻汁、咽頭の違和感、眼と腕の掻痒を自覚するようになり、浅い焙煎のコーヒーを飲んだ1時間後に、顔の膨脹、涙、呼吸苦といった症状が出現。焙煎後の徒歩でも同様の症状が出現するようになった方の例も見られています(出典・参照:コーヒー焙煎による1型アレルギーの1例)

職業上などで接触、吸入機会の多い食物においては、感作成立し、アレルギーを発症することもありますが、意外な食物が原因となってる場合もありますので、症状を自覚した際は、症状が長く続かないようにするうえでも、その前後の状況も振り返られるとよいでしょう。

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