食物依存性運動誘発アナフィラキシーについては、以下でも掲載していますが
食物依存性運動誘発アナフィラキシーについて
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/765
運動、食後の入浴や非ステロイド性抗炎症薬、全身状態(疲労、睡眠不足、風邪)、気象条件(高温、寒冷、多湿)、ストレス、アルコール、花粉飛散時期、月経前といった要素が発症に影響する場合があると考えられており、運動により腸管上皮の透過性を亢進しアレルゲンの吸収を促進させる可能性があるとみられています。
今回は入浴後の発症ケースに関して記したいと思います。
8歳女児。生のモモを摂取して10分後に入浴し、30分後からアナフィラキシーが出現。モモのprick-to-prick testは陽性、モモ特異的IgEは5.35UA/mLであり、モモによるアナフィラキシーが疑われ、生のモモの食物経口負荷試験を実施したが陰性であった。
アスピリンを内服後に生のモモを摂取し運動負荷を行ったところ、アナフィラキシーが誘発され、アレルゲンコンポーネント特異的IgEは、Pru p 3は陰性、Pru p 7は陽性であった(出典・参照:村上 至孝, 楠目 和代, 小泉 宗光, モモ摂取後の入浴により発症した食物依存性運動誘発アナフィラキシーの小児例, 日本小児アレルギー学会誌, 2020, 34 巻, 5 号, p. 525-529)
食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、10~20歳代での初回発症が多く、最近では果物や野菜が原因食物の報告も増えています。様々な原因食物の例は以下もご参照ください。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因食物~報告数が多くはない食物例 ネギ、タマネギ、生姜、プルーン
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2800
食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因食物例から~タコ、イカ、ごま
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2164
タイナイ おこめ食パン
252kcal/100g
9608
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この度はプレゼントありが…