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ピーナッツアレルギー~花粉に関連する場合

2019.01.08

投稿者
クミタス

花粉への反応と症状出現しやすい食物~果物・野菜アレルギー OAS、PFAS
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1331
にも掲載していますが、ピーナッツにアレルギーのある方の中で、花粉と関連する花粉関連食物アレルギー症候群(PFAS)の症状である場合もあります。

ピーナッツのアレルゲン


ピーナッツのアレルゲンにおいては以下などが挙げられます。
・LTP:Ara h 9、Ara h 16、Ara h 17
熱耐性、消化耐性があり、全身性の症状で桃にも反応して花粉症を合併する方は Ara h 9 がアレルゲンである可能性があります。
・2Sアルブミン:Ara h 2、Ara h 6、Ara h 7
水溶性。消化耐性があり全身性の症状を生じるアレルゲン。Ara h 2 はピーナッツの主要アレルゲンの1つであり、現時点でピーナッツのアレルゲンコンポーネントでもあります。
・7Sアルブミン:Ara h 1
ピーナッツの主要アレルゲンの1つと見られています。
・11Sアルブミン:Ara h 3
ピーナッツの主要アレルゲンの1つと見られています。
・PR-10:Ara h 8
シラカンバ花粉の主要抗原である Bet v 1 と相同性があり、シラカンバ、ハンノキ、オオバヤシャブシなどのカバノキ科植物花粉に感作、症状のある方において、花粉関連食物アレルギー症候群(PFAS)の症状が出現する場合があります。
加熱により低アレルゲン化されやすい抗原ですが、舌がピリピリする、のど・鼻腔が痒い、鼻水が出る、目がかゆい・涙が出る、顔面を中心とした皮膚(顔や首、触った手指)が痒くなる・赤くなる・腫れる、呼吸困難感などがあり、口腔を中心とした口腔アレルギー症候群(OAS)を生じる可能性があります。また Ara h 8 に陽性を示す方においては、同じくPR-10である Aln g 1(ハンノキ)、Cor A 1(ヘーゼルナッツ)、Mal d 1(リンゴ)、Pru p 1(桃)、Api g 1(セロリ)、Dau c 1(ニンジン)などにも陽性である場合があります。
・プロフィリン:Ara h 5
シラカンバ花粉抗原である Bet v 2 に関連した抗原になります。Bet v 1 に感作している方において、Bet v 2 にも重複して感作している場合があり、また Bet v 2 に陽性を示した方において、ラテックスのプロフィリンである Hev b 8 に陽性を示す場合があります。
・オレオシン:Ara h 10、Ara h 11、Ara h 14、Ara h 15

ピーナッツのアレルゲンの中でも複数に反応を示す場合もありますが、花粉と関連するアレルギーである場合など、ピーナッツアレルギーにおいてもタイプは様々でもあります。対応について以下にも記載しておりますので、よろしければご参照ください。
ピーナッツにアナフィラキシー歴のある児での経口免疫療法
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2774

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