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2019.03.02
米・イネのアレルギー、症状においては、米飯摂食によるアレルギー、食物依存性運動誘発アナフィラキシー以外にも、米のとぎ汁に接触しての皮膚炎、米粒や米ぬかによる接触蕁麻疹、イネ花粉による花粉症などがあります。
米ぬかは接触する以外にも、米ぬかを使用してつくられた漬物を摂食することがあり、米ぬかによる食物アレルギーを発症する例もあります。
症状
・米ぬか漬物・ピクルス摂取直後に口腔咽頭にかゆみ、イガイガ感、顔面血管浮腫、咳が出現
ただし、上記症状出現後に米飯を摂食しても症状出現なし(日本人5歳男児)
検査結果
米ぬか(生理食塩水中0.3 g / mL)、玄米(生理食塩水中0.2 g / mL)を用いた皮膚プリックテスト(SPT)は陽性。米ぬか(7.1 mm)によって誘発された平均膨疹径は玄米によって誘発された平均膨疹径(3.9 mm)より大きかった。米飯を用いた皮膚プリックテスト(SPT)は陰性であった。
発症までの背景
・祖父母の精米店で生育し、2か月時点で湿疹が現れ、徐々に悪化し6か月時点でアトピー性皮膚炎と診断された。その後も皮膚症状は悪化し全身性蕁麻疹、目にかゆみ、咳を発症。1年半で祖父母の家から両親と一緒のアパートに引っ越した後、湿疹は劇的に改善。しかし、精米店を訪問したり、彼が彼の祖父に近づくたびに、湿疹と同様に皮膚と目にかゆみを発症(日本人5歳男児)。
・ぬか漬け(米ぬか使用)を素手で漬けているうちに接触皮膚炎を生じていた(日本人50歳女性)
・スギ花粉に花粉症の症状あり(日本人5歳男児)
米ぬかのアレルゲンに皮膚感作し、米ぬかのアレルゲンを含む食品を摂食後に口腔を中心としたアレルギー症状などが出現する場合があります。米ぬかのアレルゲンにおいて熱耐性が低いアレルゲンに反応する場合、加熱調理すると症状出現しにくくなる面がありますが、漬物は非加熱で摂食することが多いため、日常的に米ぬかを接触する機会のある方で皮膚症状がある方は、ご留意ください。
出典・参照:Pediatric case with rice bran allergy induced by epicutaneous sensitization in a family rice shop ほか
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