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イチジクによる反応 いちじくアレルギー

2019.04.19

投稿者
クミタス

イチジクはクワ科イチジク属の植物で、カンテンイタビ(愛玉子)、インドゴムノキ、ベンジャミン、ガジュマルなどもクワ科イチジク属の植物になります。
イチジクはラテックスフルーツ症候群の原因食物の1つとみられており、ラテックスアレルゲンと交差反応性のアレルゲンが原因で、症状出現する場合があります。
ラテックスフルーツ症候群の主な原因食物例
クリ、バナナ、アボカド、キウイ
イチジク、パイナップル、パパイヤ、マンゴー、モモ、メロン、ジャガイモ、トマト、りんご、にんじん、セロリなど。

花粉との交差反応性による症状出現の可能性もありますが、国内でのイチジクによるアレルギー例では、摂取後に全身性膨疹、眼周囲や口唇の浮腫、咽喉の違和感などの症状が報告されています(参照:イチジク摂取によるアナフィラキシーの1例)。

また、イチジクには、パインアップルのブロメリン、キウイフルーツのアクチニジン、パパイアのパパインなどと同様のタンパク質分解酵素(システインプロテアーゼ)であるフィシンが含まれ、刺激物質となり口腔内、周囲に反応を生じることがあります。

イチジクの品種


イチジクの主な品種にスミルナ種(Smyrna)、カプリ種(Caprifig)、サンペドロ種(San Pedro)、普通種(Common fig)の4系統があります。スミルナ種、カプリ種の受粉には日本に分布しないイチジクコバチの媒介が必要なため、日本で栽培されるイチジクは基本的にはサンペドロ種(San Pedro)系統、普通種系統になります。

普通種:桝井ドーフィン、蓬莱柿、セレスト、ブラウンターキー、ネグロラルゴ、ホワイトゼノア、カドタ(白イチジク)、バナーネ、オスボーンプロリフィックなど
日本では夏果秋果兼用種の桝井ドーフィン、そして秋果専用種の蓬莱柿が多く生産されています。
サンペドロ種:ビオレ・ドーフィン、キング、サンペドロホワイトなど
スミルナ種:カリミルナ、バータジック、カッサバなど
カプリ種:パルマタ、スタンフォード、サムソンなど
スミルナ種の国内栽培はなくても、海外産のドライフルーツは国内でも流通しています。

消費量も異なりますが、イチジクアレルギー報告例は海外の方が多く国内報告例は多くはない状況でありますが、他の報告例や品種による違いなどがあるか、などまたアップデートしていきたいと思います。

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